マーチ


7月7日

僕は最近結婚したのですが、現在、自分の会社とは違う会社に出向中なので、自分の会社に連絡する必要がありました。
嫁の保険・扶養・家族手当等の手続きをするだけなら人事課にだけ連絡すればよいのですが、小さい会社なので一応、社長にも電話で報告しました。


僕:「入籍しました。」

社長:「おう、そうか。いやあ、会社の中でも、"丘田くんがそろそろ結婚するらしい"なんて噂になってたんだけど。とうとうしたかー。」

僕:「いや、噂になったのは社長が皆に言いふらしたからじゃないですか。」

社長:「え、そうなの?」

僕:「そうですよ!僕、結婚するつもりだ、って話は社長にしか言ってないですから。しかも前にその話したとき、"まだ正式な話じゃないから皆には黙っておいて下さい"って言ったのに。」

社長:「ああ、そうだったかー、悪い悪い。あれは一ヶ月以上前の話だよな?あれから全然結婚の報告がないから、"丘田くん、相手に逃げられたんじゃないか?"なんて皆、心配してたんだよ。」

僕:「いや、皆って。だからそれは社長が言いふらしたからですよ。」



そう、とにかくこの社長はおしゃべりで、社長の耳に届いた噂はすぐに社内の噂になってしまうのです。以前、結婚するつもりだという話をしたときも、社長にしか言ってないはずなのに、「結婚するって本当か?」というメールを数人の同僚から受けたものです。



社長への報告が済んだので、人事課の緒方さんにも電話しました。


僕:「緒方さん、いますか?」
受付:「緒方さんは今、電話中でして・・・・・・・あ、今、電話終わったようなので、代わります。」

緒方:「はい、緒方です。」
僕:「あ、丘田です。あの、報告なんですが・・・・」
緒方:「ああ、今、社長から電話があって、結婚されたそうで。おめでとうございます。」






早いよ!社長!

7月8日

僕は現在、出向社員なのですが、昨日の日記(↓)にも書いたとおり、最近結婚したので出向元の社長や先輩方、また、出向先の同僚や主任にその報告をしました。

ただ、出向先の課長にはまだ言っていません。出向先の部長、となると関係が遠すぎて、今の職場に来てから一度も話したことがないほどですが、課長とは月に2回ほどミーティングなどで顔を合わせます。なので報告すべきなのかもしれませんが、課長は出張・会議などで忙しく、あまりデスクにも居ないし、それほど関係も密接ではないので、たかが出向社員ふぜいの結婚報告を喜んでくれるとも思えません。いや、義理的には報告すべきだというのはわかっているのですが、タイミングが・・・
結果、まだ報告していません。

すると今日、家に居た嫁からメールが。

役場から電話があって、婚姻届の書き方間違ってたみたいで、まだ受理されてなかった。








え、まだ結婚してなかったの?!




・・・・・ということは、まだ課長に報告する必要なし!



と、すぐさま思ってしまった僕は、どこかおかしいという自覚があります。

7月15日

僕は現在、埼玉の会社から京都の会社に出向しているのですが、最近、出向元と出向先の結びつきが強くなったために、出向元の社長と役員が京都に招かれることになりました。

それで、京都の会社を社長に案内する役目を僕が仰せつかり、さらに夜の食事会にも参加するように言われました。

今日はやるべき仕事が山積みで、そんなことに時間を割きたくなかったのですが、出向元の社長と、出向先の事業所長からの命令では仕方ありません。15:00から京都の会社案内・談合、18:00からの食事会の後、会社に戻って仕事することにしました。




食事は料亭で、結構酒も飲んでしまったために会社に戻るのが面倒くさくなりかけたものの、今日中に済ませておかないと後々響くと思い、なんとか会社に戻りました。
戻ると21:00でしたが同僚はまだ大半が残っていました。



同僚:「あれ、戻ってきたの?」
僕:「うん、今日中にまとめておきたい資料が・」
同僚:「うわッ!酒くさ!こっち向くな!」


先輩:「酒のんだの?」
僕:「あ、ちょっとだけ。」
先輩:「そんなんでちゃんと仕事できんのか?」


先輩:「あ、戻ってきたの?何食ってきた?」
僕:「割烹というか、懐石というか・・・」
先輩:「は?ムカつくわー。俺が社食でうどん食ってる間にお前は懐石か!」




ものすごく真面目な気持ちで戻ってきたのに、この言われようは・・・

7月16日

僕の勤務先は結構大きな会社なので出勤時に警備員が立っています。
社内に入ろうとする人をチェックし、入門証を提示しない場合は「入門証見せて下さい。」と、入門証の提示を求められます。毎日のことなので顔も覚えられて、僕が社員であることはわかっている思うのですが、その辺の仕事ぶりはキッチリしています。
毎日、3人くらいが順番で立っているのですが、皆、大きい声で挨拶をしてくれて、とても感じがいい人たちです。



今日出勤すると、門にはこれまでに見たことのない人が立っていました。新人さんでしょうか。

僕が門への行列に加わると、僕の3人ほど前を歩いていた年配の社員もそれに気付いたのか、新人の警備員さんに声をかけました。



年配社員:「おはようございます。あれ、今日からの方ですか?」
警備員:「はい、いえ、昨日からなんですが、昨日は通用門の方にいました。」
年配社員:「ああ、そうでしたか。私、いつもこっちの正門から入るもので。」
警備員:「ではまた明後日の朝にお会いしますね。」
年配社員:「この仕事は長いんですか?立ちっぱなしで疲れるでしょう?」
警備員:「いや、実は楽な立ち姿勢ってのがありまして・・・」


と、話し好きそうな年配の社員にも笑顔で応じ、この新人さんもどうやらいい人のようです。














ただその間、僕を含め4人の入門証を全くチェックしていませんでしたが。

7月24日

薬局で買い物をしました。
736円の買い物をし、一万円を払い、店員の女の子がレジを打つと、レジにおつり額が表示されました。


   227円


店員:「・・・・ありえないですよね?」
僕:「うん、ありないですね。」
店員:「えーと・・・」

どうやらレジの調子がおかしいらしく、千の位が表示されていません。
すると店員さんはレジの引き出しから電卓を取り出し、僕に見えるように電卓を打ち出しました。


 7 3 6 × 1 . 5 − 1 0 0 0 0

 = −8896



店員:「・・・・これもありえないですよね?」



うん。打ち間違ってるからね。

7月29日

僕は仕事で機械油などを扱います。
本格的に油作業をするときは手袋をするのですが、とっさの出来事や突然のトラブルの際には素手で油に触ります。

今日もうっかり素手で油に触ってしまい、手を洗いに、ついでに用を足そうとトイレに入りました。
手を洗い始めると、小便中の荒木さんが


荒木:「何?手ぇ洗いに来たの?」

僕:「や、小便もしますけど。油触っちゃって、手が汚いんで。」

荒木:「今手ぇ洗って、小便した後も洗うの?」

僕:「まあ、そうですね。」

荒木:「二度手間じゃん。どうせ汚いモン触るんだから、後で洗えばいいのに。」

僕:「まあ、そう・・・いや、僕のは汚くないですけどね。」





そんな話をしながら、荒木さんはトイレを出て行きました。









手を洗わずに。

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