マーチ


4月1日

派遣社員というのは頑張って仕事しても、派遣先で出世するわけでもないし、自分が関わっている仕事が成功したからといって給料が良くなることもありません。ですから会社・仕事に愛着が持てないのも仕方ないかもしれません。

僕の職場にもオジさんの派遣社員がいます。
定時過ぎのこと。


オジさん派遣社員:「あの、今日の分の仕事、ほんのちょっと残ってるけど、ほとんど終わってるんで、帰ります。」

僕:「はあ。」













ほんのちょっとなら終わらせて帰れよ。

4月6日

北海道料理の店に飲みに行きました。
コースで飲んだのですが、終盤、だいぶ酔いも回った頃に石狩鍋が出てきました。
コンロの上に置かれた鍋はまだ調理前で、材料だけが入った状態、中には白菜、たまねぎ、春菊、キノコ類、大量の鮭、そして白い塊が無いっていました。

「この白いの、何?」

すると幹事の小沢さんが


小沢:「チーズじゃないですか?」

一同:「ああ、チーズか!美味そうだねー。」

小沢:「・・・あ、バターかな?」

一同:「ああ、バターか!なるほどねー。」






お前ら、なんでもいいのか。

4月7日

今週、弟が結婚するのですが、グアムで行われる結婚式に呼ばれます。
海外なので、ある程度の日数を取らねばならず、僕も水曜、木曜、金曜と会社を休むことにしました。
現在、職場は結構忙しい時期で、その最中に土日含めて5連休を取るというふてぶてしい行為は、すぐに職場に知れ渡りました。



「丘田さん、グアム行くんですか?」
僕:「ええ、弟の結婚式で。」



「5連休で海外旅行だって?」
僕:「いや、違うんスよ。弟の結婚式なんですよ。」



「丘田くん、誰の結婚式でグアム行くんだっけ?」
「弟の・・・・」











え、イジメ?

4月14日

弟の結婚式に出席しました。















ロールスロイスから降りてくる新郎新婦方向 →























 ← 海を背景にポーズをとる新郎新婦方向





















ホテルの庭でポーズをとる新郎新婦方向 →






お前ら、必死か。

 

4月15日

弟の結婚式に呼ばれ、グアムに行ってきました。
会社を土日含めて5日間、休んだのですが、職場にお土産は買ってきませんでした。土日、普通に休んだ皆さんにお土産を渡して「あ、そういえばコイツ、この忙しい時期に5連休を取ったんだっけ」と思い出されるのが嫌だったし、申し訳なかったので。

なので月曜の朝は隣の席の先輩だけが「グアム、どうだった?」と聞いてきただけで、あとは誰にも聞かれませんでした。

ところが昼食後、休憩が終わってデスクに戻ると、机の上に「いもせんべい」というお菓子の小袋が置いてありました。あれ?誰かのお土産?旅行でも行ってきたのかな?なんて考えていると、やはり休憩から戻ってきた先輩が



「このお菓子、丘田くんの?」
僕:「・・・いえ、僕は買ってきてないんです・・・誰ですかね?」



その後も誰かが休憩からデスクに戻ってくるたびに



「これ、丘田くんのお土産?」
僕:「・・・いえ、違うんです。」




(離れたデスクの島で)
「これ、誰のお土産?」
「丘田くんじゃないですか?旅行行ってきたらしいし。え、違うの?」







誰だよ。買ってきたの。

4月16日

職場の食堂は大概のメニューがマズいのですが、うどんだけはそこそこ美味しいので、うどんをよく食べます。
今日も食堂入り口に展示されているA定食、B定食、C定食のおかず、いずれも期待できなかったので、定食コーナーには目もくれず、奥の麺コーナーに向かいました。

麺コーナーでは、「一緒のテーブルで食べる仲間」である次籐さんと井川さんも並んでおり、

僕:「うどんですか?」
井川:「今日の定食のおかずじゃあ、うどんしかないでしょ。」
僕:「ですよねー。あ、肉うどんください。」



注文をすまし、待っていると、まず次籐さんの注文品が出来上がり、
「はい、そちらの方、肉うどんどうぞー。」

次に井川さんのも出来上がり、
「はい、肉うどんねー。」


僕:「みんな肉うどんじゃないですか。」
井川:「だって、肉うどん、一番美味いし。」


すると、食堂入り口の方から、やはり「一緒のテーブルで食べる仲間」である畑山さんが。


井川:「こりゃあ、畑山さんも肉うどん?」
僕:「いや、畑山さんはカレーでしょ。あの人、定食がダメなときはカレーですよ。」
井川:「そうだよなあ、いつもカレーだもんなあ」


なんて話していると、畑山さんはカレーコーナーを通り過ぎ、なんと麺コーナーへ。




















畑山:「きつねそば ください。」

4月17日

新入社員が配属されました。僕が所属しているグループに配属された新人に関しては僕も仕事を教えたりしています。

来週、彼が発表するミーティングがあるので、彼は僕の隣の席でプレゼン資料を作っていました。
するとグループのリーダーがやってきて、 「どれ、ちょっと見せて。」と指導を始めました。

それは結構厳しいもので、

「いや、これはわかりずらいよ。」
「もっと明確な表現をして。」
「スケジュールが大雑把すぎるよ。」

僕がそれだけ言われたらヘコむなあ、と思えるほどだったので、リーダーが去ったあと、励ますつもりで


僕:「いやあ、結構、要求厳しかったねえ。」

新人:「そうですね。」

僕:「僕がここに初めて来たときより、ずいぶん厳しく言われてるよ。」

新人:「え、そうなんですか。」

僕:「まあ、僕と違って使いモノになりそうだから、しっかり育てようとしてるんだろうね。期待の表れ。」

新人:「なるほど。」





え?納得?

4月21日

昼休み、区切りのいいところまで仕事を済ませてから食堂に向かうと、既に昼休み終了10分前でした。いいかげん腹ペコです。
麺コーナーに向かい、
肉うどん、玉子うどん、わかめうどん、きつねうどん、迷った末に、



僕:「すみません。肉うどん下さい。」


オバちゃん:「あー、今日は肉うどんがよく出て、肉がちょっと残り少な・


だー!マジでー!仕事途中でもすぐ来るべきだったクソー!


オバちゃん:「・・・いので、お揚げと玉子も一緒に入れましょうか?」



僕:「・・・あ、・・・はい。」













やった!

4月22日

昼、
三島さん(大阪)
川田さん(東京)
次籐さん(静岡)
井川さん(福井)
僕(新潟)
とで飯を食べていると、

次籐:「丘田くんはGWはどうするの?」
僕:「実家に帰って田んぼの手伝いですねー。」
次籐:「へー、田植えは やったこと無いなあ。」
三島:「いや、普通無いですよ。」
川田:「俺、田植えなんてテレビでしか見たこと無いよ。」
僕:「いや、そんなウソはいいですから。」
川田:「いやいや、ほんとだって!」
三島:「俺も田植え、初めて見たのは高校入ってからだなあ。」
次籐:「まあ、大阪や東京にずっと住んでたら、そんなもんかもね。」
僕:「マジで・・・」


どうやら皆ふざけているわけではなく、田んぼに関してその程度の接点しま持っていないようでした。これまでの人生の95%を新潟で過ごしてきた僕には到底信じられず、軽くショックでした。


そして定時後、残業に備えて休憩所でコーヒーを飲んでいると、井口さん(福井)が寄ってきて、


井口:「いやー僕も実家は田んぼ、やってるんですけどー。」

遅いよ!!

 
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