旧いバイクと戯れる

レストア&メンテナンス

1966年式 富士重工 ラビットS211A

[6] 2005/10/15  クランクが帰ってきた!!

 コンロッド大端がパーになったクランクを内燃機屋さんに送り、修理を依頼しました。

 作業内容は・・・
・コンロッド大端部ニードルを新品に交換
・コンロッドを良品に交換
・クランクシャフトを良品に交換
・そのシャフトを硬質クロムメッキにて肉盛り後、研磨
・クランクピンを良品に交換
・芯だし修正

 以上の修理で新品のようなクランクになって帰ってきました!!

 この平滑度!!ツルッツルです。

 シャフトの途中にある白く曇っている部分は純正当時の切削跡ですから何ら気にすることではありません。
 ダイナモ側のシャフトです。
 こちらもかなりキレイに仕上がっています。

 コンロッドとの結合部です。

 修正前はひどかった、コンロッド上下のガタは皆無!!左右のふれは純正新品クランクと同程度にセットしてあります。
 こちらは今回現役を引退されたコンロッドです。

 ちょっと見えにくいかもしれませんが、内径に傷が入っているのが分かりますか?指でなぞるとかなりボコボコです。
 摩耗してしまったクランクシャフトです。画像ではわかりにくいですね、実際はかなり段差が付いています。

 ダイナモ側も同様に段付きしています。
 見応えがあるクランクピン!
 奥の鉄光りしている部分は反対側のクランクウェイトに圧入されていた部分です。その間にコンロッドがはいるわけですが、わかるでしょう、かなりボコボコです。しかも偏摩耗もひどいです。(偏摩耗の原因は前ページにて)この部分も最初は反対側のクランクウェイトに圧入されていた部分と同じような状態だったのに・・・

<計測結果>

クランクシャフト外径 最大摩耗箇所
  修正後 修正前 標準 (限度)
ダイナモ側 20.00 19.925 19.995 19.980
反ダイナモ側 20.00 19.93 19.995 19.980

修正前と限度を比べると・・・かなりオーバーしてますね。


コンロッド大端内径
  修正後 修正前 標準 (限度)
上下方向 未計測 26.09 不明 不明
反上下方向 未計測 26.05 不明 不明

あまり情報がないのですが、修正前ではかなり偏摩耗が見られることが分かりますね。まぁ上下の引っ張りが強い運動なので仕方ないのですが。


コンロッド小端内径
  修正後 修正前 標準 (限度)
上下方向 16.00 16.00 16.006 16.015
反上下方向 16.00 16.00 16.000 16.015

小端はほとんど摩耗してませんね!ベアリングが入っているおかげでしょうか。


クランクピン外径
  修正後 修正前 標準 (限度)
最大外径 未計測 19.96 20.00 不明

ベアリングの摩耗だけは済まず、クランクピンにも悪影響が出ていました。


コンロッド大端側隙
  修正後 修正前 標準 (限度)
大端側隙 0.20 不明 0.175 0.250

修正前は不明となっていますが、測る必要もないくらいガタガタでした。
修正後はオイルの潤滑を良好にして焼き付きの可能性を減らすため、少々大きめにしてあります。


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