旧いバイクと戯れる

レストア&メンテナンス

1966年式 富士重工 ラビットS211A

[3] 2005/09/23  フロントリンクの整備&部品製作

211のフロントリンクは、グリスの封入により10,000kmまでメンテナンスが不要である と当時のサービスマニュアルには書かれています。が、当時10,000kmを越えた時点でグリスの補充を行った車両がどれほどあったでしょうか?グリスニップルなんか付いていないし当然一度バラすことになります。そんな横着が災いして20,000km、30,000kmと走行距離を重ねるとグリスの潤滑機能が薄れ、部品の摩耗につながってしまうのです。

写真は両側ブッシュを外すために仕方なく片方のブッシュを割ったところです。

片方は仕方なく割り、もう片方はジグを使って加圧し抜きました。

取り外したブッシュはグリスのたまる溝が消えていたり、楕円形に偏摩耗していたりとひどい状態でした。
こちらはブッシュの内側に入るスペーサー。見事な段付き!

今回の部品製作のサンプルとなったブッシュ。
NCで作ってみることにします。
できあがったブッシュとジグです。

本来は焼き入れ等の行程を組むべきですが、予算の関係・焼き入れ後の切削加工の難しさなどから省略しました。10,000kmノーメンテでは難しそうなのでとりあえず3000kmで点検、様子を見てみます。

スペーサーもこのように。
グリスのたまる溝も再現しました。この加工はマシニングセンタで・・・。

スペーサーを挿入してみると20,000km走行した物とは比べ物にならないほど素晴らしいフィーリングでした。

ブッシュの挿入編です。

まずリンク本体の穴にオイルを塗ります。
ブッシュを垂直になるように仮嵌めします。

ジグで両側から挟み込み、バイスで加圧します。寸法通りに加工できていればクククッっという手応えを感じさせながら挿入されていきます。

ここで失敗は出来ませんから慎重に作業します。
完成です!これで乗り心地もかなり改善されたはず!


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