| 富士重工(現:スバル)が昭和21年(1946年)から同43年(1968年)までに637,487台を生産してきたラビットスクーター。上の写真に写っている車両はその中の一台です。昭和のスクーターといえばやっぱりラビット。私の父や祖父らも、近所の薬屋さんなどがラビットに乗っていたことを覚えているそうです。
さて、本題のS211A型についてです。
ラビット90ハイスーパー S211A型車 仕様諸元
・全長1,790mm
・全幅 630mm
・全高 1,000mm
・乾燥重量 96kg
・発動機種類 2サイクルガソリンエンジン
・冷却方式 強制空冷
・吸入方式 ディスクロータリーバルブ式
・使用燃料 2サイクルオイルとの混合ガソリン
・総排気量 87cc(48×48のスクエア)
・最高出力 5.5PS/6000rpm
・最大トルク 0.78kg・m/4000rpm
・始動方式 セルスターター、キック併用
・点火方式 バッテリ・イグニッション方式
・変速機 オイルバス歯車 1速(3.214) 2速(1.950) 3速(1.269)
・タイヤサイズ 3.50-10(チューブレス) 前2PLY
後4PLY
・制動装置 ドラムブレーキ 前直径100mm 後直径135mm
・最高速度 85km/h(富士重工 公表値)
・加速 sec/0→75m(V=0km/h) 7.7s
・加速 sec/0→100m(V=0km/h) 9.0s
・加速 sec/0→200m(V=0km/h)14.5s
・登坂能力限度 20度/18km/h
以上、当時の資料から抜粋です。
実際のサイズは現代の原付スクーターを気持ち大きくした感じでしょうか。
旧い車だからといってバカにしてはいけません。ちゃんとセルスタータだって装備されていますし、国道の流れにも十分乗っていけます。私のS211は、混合ガソリンの混ざり具合にも左右されますが平坦道路で100km/h+アルファの最高速を保てます。別に変わったことは一切していません。ですがエンジンには相当負担なことでしょうから普段はそんなコトしません。
ガソリン満タン(6リットル)で230kmほど走りますから、燃費は38km/lほどです。
S211Aは小さな排気量の割りによく走ります。アクセルワークにぴったりとエンジンが反応してくれますし、山道も2〜3速の切り替えで乗り越えられます。
S211Aが生産された当時の話題に移りましょうか。
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S40(1965年) |
S41(1966年) |
S42(1967年) |
S43(1968年) |
計 |
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S211A
生産台数 |
0 |
7702 |
11092 |
2770 |
21,564 |
生産は1966年に始まったことになります。ちなみに私の車両も1966年製です。多分皆さんが覚えていらっしゃるラビットといえば、ヘッドライトの横にウインカーがついた、丸みのあるフォルムのラビット--S301シリーズでしょう。S301系はおよそ14万台生産されていますから、S211Aの生産台数21,564台は決して多くはない数字であることが分かります。
実はS211A型車両はラビットの製造ラインを一番最後に通り抜けた車両でもあります。ラビットの生産終了を惜しみながらも飾った記念すべき車種でもあるんですね。最後に通り抜けたその211Aは今もどこかで走り回っているのでしょうか。とても気になるところです。
さて、S211Aには生産の途中で変更点がいくつか加えられています。
私は勝手に前期型・後期型とわけて考えていますが、一目見てハッキリ分かるような変更点は無さそうです。ちなみに私の車両は前期型です。
そうそう、ラビットの姉妹車にハリケーンオートバイ(RB-11
350cc 総生産台数408台)があります。富士重工が作ったオートバイ、ぜひ乗ってみたいものです。
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