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馬鹿馬鹿しい。
思わず口をついてそう言ってしまう。
先週、ネットを使って猫の虐待画像を流し続けた男が逮捕された。
世間では1日だけのプチニュースとして話題になった「猫騒動」、
覚えていらっしゃる方も多いと思う。
実際にその画像を見て眉をひそめた方も、もしかしたら居るかもしれない。
世の中には、こういった気違いも居るものである。
>>読売//毎日
今回のこの事件、よく考えれば、昔あった「兎小屋に犬をわざわざ差向けて襲わせた事件」、あるいは「矢ガモ」、そういった事件における犯人と、根っこの部分ではそう大して変わらないものだろう。
いわゆる愉快犯ってやつじゃあないだろうか。
ただ、今回は今までとは少し違う。ネットを使って自分をアピールした部分、犯人が生の声を発した部分である。そこへアクセスすれば、犯行の現場が見られるわけである。
これが、今回の逮捕に大きく関わっていることは確実だ。
だが、それでもなお今回は異例の逮捕である。
死んでいった猫たちには悪いのだが、こんなことでいちいち警察が動くというのは、やはり不思議である。警察もそれほど暇じゃあないだろう。
逮捕に至る手間としても、今回は現行犯ではまずないので、猫を買った店の特定、犯人のネットログなんかも押えてるのだろうか。記事に拠れば、専門家の意見も聞いているようである。
やはり今回の逮捕の理由として、まず揚げられるのが見せしめ効果を狙ってのことだろう。
もうひとつ、警察が動いた理由として、動物愛護の団体、あるいはそれに近い考えの人たちの訴えによるものでもあったようだ。
しかし、これが本当なら、ちょっと私は納得がいかない。
つまり、「大きな反響、あるいは社会的に影響が大きかったから、署名の人数が多かったから、捜査・逮捕に踏み切りました。」という理由では、警察は、犯人の社会的な制裁を望む彼らの私刑の代行者にしか成っていない、と思えるからだ。
たしかに、猫は可愛い、子猫なんかを見たら持って帰りたくなることもよくある。動物を虐待する人間は許せないし、それを止めてもらいたいと言い続けることは大切だ。
しかし今後、同様の事件が起きたとき、警察はどう動くのか。
なるべくなら先手先手を打つくらいの行動力を出して欲しい。
今回、ここまで反響が大きくなってしまっているのだから。
さて、こういった犯罪者が出ると、時々現れるのが「我こそ正義」と錯覚、勘違いする輩、あるいはそれに乗じた愉快犯的な人間・ただ短に興味本位、ネット上での売名行為の"ダシ"に事件を使っている輩である。どちらも言えることは、「相手は犯罪者だから何をしても良いのだ」と錯覚していることである。
ネットの噂によると、そのような人間がやはり現れ、男の住所氏名の特定、ネットでの公表、住居を特定し、中傷のビラをまく、あるいは親戚の仕事先にいたずら電話をする・・・
ネット上の話で裏が取れないため、話を3割程度に受け止めたとしても、少なくとも住所氏名、顔写真くらいはネット上にあった。今でも、ネットで捜せばすぐ見つかる。
そのようなサイトの中には
「ネットから出た犯人はネットによって滅ぼされた」などと、
かっこいいことを述べているところもあった。
しかし、やっていることはプライバシーの問題など、非常に灰色である。
私がそのようなサイトに反感を持つのは、そういうことをするのは、あまり目立つ場所だと目をつけられるし、何より、そんなにかっこいいことを言っているサイトが、もし御上に目をつけられた時、はたして対抗していくだけの性根があるのか?と、疑問に思うからだ。
せめて、このようなことはなるべく地下に潜ってやってもらいたい。
とりあえず、内容と報告の方法は、よく考えてもらいたいものである。
今回このような事件があり、こんな話がまん延しているネットを見て、
つくづく嫌な気分になった。
これではネットが拡大版・個人的なワイドショーにしかなっていない。
これがだめだと言うわけではないが、社会的な影響を与えるものが、
すべからくこの系統である、ということが何とも悲しい。
インターネットの当初の「ニューメディア」の面影はどこへ行ったのか。
ああ、馬鹿馬鹿しい、馬鹿馬鹿しい…
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