藤本がゼロ封阻止 八回、執念の同点犠飛
◆ 孤軍奮闘!六回にはレフト前ヒットも ◆
黒田が投じた148キロ内角高めの速球に食らいついた。八回、一死三塁。
「初球から高めが来たら何でも行こうと思ってました」。
スコアボードのゼロ行進をストップさせるとともに、一時は同点に追いつく千金の左犠飛。
藤本の執念を乗せた一打に5万1000大観衆は拍手を惜しまなかった。
「前の打席で打ってたので気持ち的には楽だった」。
3安打11三振と封じ込まれた猛虎打線の中にあって、孤軍奮闘の働きを見せた。
六回には三遊間を真っ二つに破る左前打で出塁。打席に立つ前、星野監督から
「先頭で塁に出てこい」と飛ばされたゲキに見事に応えた。
八回の犠飛には「逆方向の方が伸びますから」という冷静な判断も光った。
15、16日に行われた球宴にファン投票で初出場。
「いい経験になりました。周りはすごい人ばっかりだったんで」。
2試合で3打数無安打も、年俸1300万円の男は確かに経験という名の財産を手に入れた。
前日18日、2タコに終わった借りは一日で返した。
「2試合続けて打てないのは悔しいですからね」。
レギュラーとしてのプライドもまた、藤本の躍進を支えている。
◆ 片岡、同点演出も ◆
同点を演出したベテラン・片岡の一打も勝利にはつながらなかった。
「大事な場面?いつもと一緒や」。
0―1で迎えた八回、先頭として打席に入ると、左翼線への二塁打でチャンスメーク。
その後、藤本の犠飛で代走・秀太が同点のホームを踏んだが、
チームの敗戦に試合後は言葉少なにロッカーへと引き揚げていった。
スポニチOSAKA7月20日付