阪神・藤本、セカンド準備 ライバル・鳥谷と緊急コンビ結成


    ◆ 左手痛の今岡の“保険” ◆

    阪神の遊撃レギュラーを争う鳥谷敬内野手(22)=早大=と藤本敦士内野手(26)の併用プランが16日、急浮上した。
    14日の巨人戦(甲子園)で左手を痛めた今岡誠内野手(29)の回復が遅れた場合を想定して、この日から藤本が二塁の練習を開始。
    きょう17日からの広島2連戦でテストされる予定で「4・2」開幕に、ライバルが並び立つ可能性も出てきた。

    ◆ 「あいつは器用」岡田監督も合格点 ◆

    キャンプインから執ようなほどに同じ練習を繰り返してきた2人が、ベースを挟んで分かれた。
    ノックを受けた二塁・藤本からのトスを遊撃からベースカバーに入った鳥谷が捕球。
    これまで熱い火花を散らしたライバルが、呼吸を合わせる確認に必死になった。

    「今岡?開幕は大丈夫と思う。でも、もしも何かあった時に…。藤本に”セカンドをやっとけ”と言うたんよ。
    今から鳥谷は無理。藤本は、ちょっとやってるから」

    ベンチから2人の共同作業に目をやりながら、岡田監督は言った。
    考えたくはない「もしも」。だが、それを想定するのも指揮官の務めだ。
    14日に今岡の左手を襲った死球。頼みの一番打者は、この日もグラウンドに出ず、ロッカー室での調整にとどまった。
    開幕アウトという有事に備えておく必要が生じた。

    「左手第1、第2指打撲」と診断された14日当初は、軽傷との見方だった。
    しかし、患部の腫れがなかなか引かず、20、21日の近鉄戦(大阪ドーム)も回避決定。
    23日の中日戦(ナゴヤドーム)からはベストオーダーを組む青写真だったが、岡田監督は「今岡しだい」と渋い顔で話した。

    がぜん、現実味を増した配置転換。
    コンバートも視野に昨秋の倉敷キャンプで藤本が二塁練習を積んでいたことが、ここにきて生きてきた。
    「久しぶりで、指を突きそうでした」と苦笑いを浮かべた藤本だが、軽快な動きに岡田監督は「あいつは器用よ」と合格点だ。

    鳥谷も「自分はショートを一生懸命やるしかない」と、チームの危機に気を引き締めた。
    関本、久慈も二塁での準備を進めるが、激しいバトルで実力を上げた2人にかかる期待は大。
    今岡不在の緊急時にはライバルが、最強のコンビに変わる。





    スポニチOSAKA3月17日付