阪神・藤本、貫録の2安打!中・広・横007「鳥谷より上」


    ◆ 初3番・鳥谷は沈黙の2三振 ◆

    逆襲の2安打だ!
    阪神・藤本敦士内野手(26)が「二番・DH」で出場した29日のオリックス戦(春野)で
    2打数2安打1打点と活躍した。
    一方、「三番・遊撃」でスタメン出場の鳥谷敬内野手(22)=早大=は2打数無安打2三振と沈黙。
    視察に訪れたセ・リーグ3球団のスコアラーも「現状では藤本が上」と昨年のV戦士に軍配を上げた。


    ◆ それでも「危機感はあります」…藤本 ◆

    一度、つかんだポジションは絶対に渡さない!
    遊撃のレギュラー死守に燃える藤本が初出場のオープン戦で2打数2安打の大暴れ。
    高知・春野の青空へ高々と反撃ののろしを上げた。

    「きょうは楽して打たしてもらいましたからね。DHで。
    いつもと違うリズム?途中から何ともなかった。打席に立てばいっしょですから」

    ストレスを一気に発散した。
    前日(28日)のオリックス戦。
    試合中に何度もベンチ前で素振りを繰り返し出場をアピールしたが、最後まで出番はなかった。
    DHでスタメン出場のこの日も遊撃は鳥谷に譲っていた。
    だが、守備がなくても打撃がある。集中力を研ぎ澄ましオリックス投手陣に襲いかかった。

    初回、一死から昨年までのチームメート・ムーアから中前打し、
    関本の適時二塁打で先制のホームイン。
    二、四回の打席ではしぶとく四球を選んだ。
    七回には無死から赤星を一塁に置いて、歌藤の直球を左中間へ適時二塁打。
    三塁でタッチアウトとなり両手を挙げて悔しがったが、首脳陣に積極的な姿勢を伝えるに十分だった。

    試合前には兵庫・育英高の大先輩・鈴木啓示さん=本紙評論家=からバックネット越しに声を掛けられた。
    「絶対に腐るなよ。自分でやれることだけをやっていけばいいんだ」

    激励の言葉を胸に最大限のアピールに成功。
    岡田監督も「昨日、出れんかった、うっぷんを晴らしたんちゃうか」と相好を崩した。

    これで今季の対外試合の打率はちょうど4割。
    ライバル・鳥谷(・143)を大きく上回っているが、それでも藤本は危機感を持ち続ける。

    「自分の調子をしっかり上げることが先決。そういう点で焦りはありますね。
    こんなにゆっくりしててええのかな。ベテランみたいですもんね」

    もっと、もっと、前へ、前へ。
    V戦士の誇りとプライドをかけた藤本の全力疾走は続く。





    スポニチOSAKA3月1日付