鳥谷vs藤本「虎の遊撃争い」火ぶた…雨中の居残り特打競演


    ◆ 阪神・宜野座キャンプスタート ◆

    大阪府知事選の次は、猛虎の”遊撃手選”だ!
    阪神の1軍キャンプが1日、沖縄・宜野座でスタート。
    自由獲得枠ルーキー・鳥谷敬内野手(22)=早大=と藤本敦士内野手(26)の注目のポジション争いが幕を開け、
    雨中の居残り特打競演などで火花を散らした。
    きょう2日は何と、宿舎での起床のあいさつで2人が激突。
    緊急演説会で、レギュラーへの思いをナインに訴える。

    ◆ 2日は”緊急演説会”?起床あいさつで激突 ◆

    笑うしかない。あまりの「お約束」ぶりに、鳥谷のポーカーフェースがフッと緩んだ。
    「あすは藤本君、鳥谷君、お願いします」。
    ルーキーの眠気を吹っ飛ばした、赤星の声。見れば、藤本も苦笑いを浮かべていた。

    午前7時30分に起床し、体操と代表2人によるあいさつで幕を開けるキャンプの1日。
    ホテル敷地内のシレーナ教会広場で、初日は今岡と赤星が演台に立った。
    1年の所信表明を行った最後には、翌日の選手を指名するのが決まり。
    白羽の矢は、誰もが予想した通り、ホットな2人に刺さった。

    「ビックリです。話すことは、これから考えます。対決?フフフ…」

    朝一番にパンチを食らった鳥谷の散歩は、心なしか速足だった。
    この春最大のテーマと言える、遊撃争い。
    「とにかく自分の課題を考えるだけ」と競争相手・藤本の存在を忘れようと努めるが、
    周囲は逆に、争奪戦へのモチベーションを高めることが新人への”入団祝い”だと考えていた。

    ◆ ノックもフリー打撃も走塁練習も同組… ◆

    首脳陣が組むメニューのセッティングも、わざとらしいほど一緒。
    ノックも、フリー打撃も、走塁練習も、常に同組で張り合った。
    クライマックスは、雨の宜野座メーン球場に2人が並んだ居残り特打。
    5割を上回るヒット率で飛ばす藤本に比べて最初はペースが上がらなかった鳥谷だが、
    最終的には153スイングで安打性63本、サク越えも6発をマークした。

    「打撃でアピールしたいので、多く打てて良かった。逆(左翼)方向を意識して打ちました」

    夜間の素振りまでしっかり消化してから静かな自室に戻ったルーキーは、この日ラストの課題に着手。
    「ウケ狙い?いや、真剣に言いますよ」と決めた、早朝演説の台本作りだった。

    「リングを用意しとかな…。時間無制限で」

    岡田監督の言葉は、教会というシチュエーションを考えれば少々物騒だが、それもトークバトルへの期待の表れ。
    ナインの心をつかむべく、鳥谷の熱弁が東シナ海にこだまする。

   ◆ 「やりすぎでしょ…」藤本は困惑気味 ◆

    昨年3割を打った”レギュラー”のプライドか。
    藤本は練習メニューのみならず、朝のあいさつでも鳥谷と競い合う展開に
    「あそこまでいくと、やりすぎでしょ…。もういいって感じ」と、早くもへきえき気味だ。
    ただ、競争に対する闘争心は旺盛。
    居残り特打では「自分の体力が精いっぱいで(鳥谷を)気にする余裕がなかった」と言いながら、
    右方向への力強い打球を連発していた。





    スポニチOSAKA2月2日付