阪神・岡田監督「藤本vs鳥谷」ガチンコキャンプ指令


    ◆ 全メニュー同組激突、ナインが”陪審員” ◆

    衆人環視のマッチレースだ。
    阪神注目の遊撃争いでキャンプ期間中、藤本敦士内野手(26)と自由獲得枠・鳥谷敬内野手(22)=早大=が
    全メニュー同組で競い合うことが26日、分かった。
    「レギュラーはみんなが認めなあかん」と岡田彰布監督(46)。
    ”陪審員”となるナインに、2人を比較しやすい環境を提供する狙いだ。
    主役の1人・鳥谷はこの日夜に沖縄入り。キャンプインまでの最終調整に入る。

    ◆ 「みんなが認めなあかん」 ◆

    この先のプロ人生を占う戦いの舞台に、役者が揃った。
    東京での卒業テストを片付けた鳥谷を乗せたJAL機は午後6時44分、那覇空港に到着した。
    無数のフラッシュが迎えたロビーでは、引き締まった表情。
    タクシーに乗り込み、恩納村のチーム宿舎に向かった。

    「沖縄の暖かさ?まだ分かりません。練習?これから、トレーナーの方と相談して決めます」 

    宿舎で発したコメントは、これだけだった。
    だが数分後、広報から発表された「あしたは朝10時出発で、石川市の室内練習場に行きます」という事実が、
    鳥谷の意気込みを感じさせた。
    きょう27日は、合同自主トレの休日。
    25日に一足早く沖縄組に合流した藤本に負けじと、キャンプイン前の最終調整を開始する。

    火花散る瞬間が、いよいよ近づいてきた。
    阪神キャンプで最も注目される遊撃争い。その舞台装置は、華やかなものになる。
    夕方に大阪市内で会見に応じた岡田監督は、白熱のバトルにふさわしい環境を提供することを宣言した。
    「当然、同じ組や。一緒のところで競わせる」。
    打撃も、守備も、走塁も、各メニューに取り組むタイミングは毎日同じ。
    お互いのプレーが嫌でも目に入る条件で、練習に励むのだ。

    「レギュラーは、みんなが認めなあかん」

    狙いは、単に2人に刺激を与えるだけではない。
    2人が同じ場所、時間で練習を行えば、周囲にとっては格好の比較材料になる。
    V2を目指すチームの正遊撃手に適任なのは、既にシーズン3割という実績を残した成長株か、
    アマNo1野手と騒がれて入団した新人か。
    常に”公開スパー”とすることで、ともにシーズンを戦っていくナインの目で力の優劣を見極めさせる考えなのだ。

    紅白戦でも、両チームに分かれて戦うことが確実だ。
    「気を使いすぎると本人が感じてしまう」と、ルーキーに対しては若干の取材制限を除けば特別扱いはなし。
    あす28日には宜野座球場に2人が揃い”前哨戦”がスタートする。
    藤本か、鳥谷か。虎戦士のオーダーは、さあどっちだ?

    ◆ 「3割打者の貫録」藤本余裕の構え ◆

    藤本が激しい定位置争いが予想される自由枠ルーキー・鳥谷に対して余裕の構えを見せた。
    「鳥谷君もあれだけ1面に書かれたらすごいプレッシャーでしょうね。
    去年である程度、自信を持つことができたので(昨年より)一歩前からスタートできます」。
    沖縄・宜野座で行っているこの日の合同自主トレでは軽快な動きを披露。
    「いい競争ができればチームのためになりますから」と3割打者の貫録を見せていた。





    スポニチOSAKA1月27日付