鳥谷vs藤本、リトル松井仕様の同じグラブで真の実力勝負
好敵手2人が同じグラブで一騎討ちだ。
阪神の自由獲得枠・鳥谷敬内野手(22)=早大=と藤本敦士内野手(26)の正遊撃手候補が来季、
ともに久保田運動具店(本社・大阪市)の銘柄「スラッガー」のグラブを使用することが29日、分かった。
米大リーグ、メッツ松井稼頭央内野手(28)のタイプをベースにしている点も一致。
因縁めいたバトルは真の実力勝負になる。
◇
同じグラブを手にする以上、勝負を分けるのは実力以外の何物でもなくなる。
挑む鳥谷に、迎え撃つ藤本。
示し合わせたかのように、ライバル2人が稼頭央モデルを使用することが分かった。
「定位置を争う2人がウチのグラブで、ということになりそうですね。
鳥谷選手に関しては1年目ということで、専属契約は控える方針にはなりましたが、
これまで通り使ってもらえる予定で話が進んでいます」
久保田運動具店(本社・大阪市)の担当者が説明する。
鳥谷は大学時代から同社の銘柄である「スラッガー」のグラブを使用。
西武からメッツ移籍が決まった“リトル松井”に憧れ、同じメーカーからの提供を望んだのだった。
大学時代は松井モデルをベースとした特注品を使用しており、引き続き商売道具とすることになりそうだが…。
「来季から、藤本選手も使ってもらうことが正式に決まりまして。こちらも松井選手のものが参考になると思います」
打率3割をクリアした虎の今季の正遊撃手も「素手に近い感覚で捕れる」と同社のグラブに興味を持ち、
このほど来季からの使用が決まった。
来春2月1日に火ぶたをきるガチンコ勝負は、同条件のもとに行われることになったのだ。
この2人、遊撃守備の持ち味に関しては明らかな差異がある。
俊敏さと器用さを持つ藤本が守備範囲では一枚上手だが、今季15失策のほとんどがスローイングミス。
一方の鳥谷は華麗派というより堅実派で、正確無比な送球に絶対の自信を持つ。
道具が同じである以上、お互いの持ち味をアピールして相手を打ち負かす他ない。
現在、同社では松井の他に近鉄・中村のモデルグラブも発売中。
鳥谷の入団時には「いずれは鳥谷モデルも…」という声さえ上がっていたが、藤本の“参入”で状況は変わるかも…。
勝負に勝った方が、広告塔にも名乗り出ると可能性もある。
開戦を前にして、2人の因縁は深まるばかりだ。
サンスポ.com12月29日付