藤本&赤星が好打好守でキラリ


    小さな力の連結が膨大なエネルギーになる。
    動き回った元気な阪神の20代コンビが、攻守両面からワンサイドゲームを支えた。

    まずは藤本のディフェンスだ。
    一回二死、高橋由の頭上を襲うライナーをタイミングよくジャンピングキャッチ。
    二回先頭の清原の三遊間への当たりは横っ飛びで抑えて一塁送球、チームをリズムに乗せた。

    「2試合連続でエラーしてたので、緊張感がありました。アリアス(2度のワンバウンド送球を好捕)が“メシを2回おごれ”って…。
    今度、招待させてもらいます」

    その活気がバットに乗り移る。
    矢野の先制打の直後、四回一死二、三塁から中前へ2点タイムリー。
    「積極的にいきました。続いていけましたね」と頬を緩めた。

    続いて赤星がバトンを受ける。藤本の2点打後、二死一、三塁となってから、スライダーを中前へ弾き返した。

    「いい展開になっていたので、走者を残したくなかったんです。悪いなりに打てました」。
    チームの信条「つないでいく打線」を文字通りに実践。ビッグイニングを演出した。

    そして、こちらも鮮やかな守りで締める。
    五回二死、清水の中堅右への大飛球を、ラバーフェンスに激突しながらキャッチ。
    「あの打球は捕らないといけませんから」。グラブをはめた左手を掲げ、球界屈指の守備力をアピールだ。

    たとえ主役を張らなくても、忘れられないシーンを残す。
    それぞれが置かれたポジションで発揮するプロの技だ。
    攻めて、守って…。派手なゲームの中に、2人のアクションがスパイスをきかせた。




     サンスポ.com7月12日付