攻守で冴えを見せた藤本、目指すステージはまだまだ高い


    甲子園の風を完全に読みきっていた。
    藤本が八回一死一、二塁で、ローズの左翼前の飛球をナイスキャッチ。チームのピンチを救った。

    「風向きを見ていた。ここまで戻ってくるとは思わなかったですけどね」

    いつものレフト方向に吹く浜風とは違い、ライト方向に変化していた。
    常にバックスクリーン上の旗で風向きをチェックする用意周到ぶりが好プレーを生んだ。

    頭脳プレーだけではない。
    捕球の際、目の前には猛然とボールを追いかける三塁手・キンケードがいた。
    「一瞬、目に入りましたけど、自分がいくつもりだった。全力でいけるところまでいこうと思った。ぶつかってもいいと思った」。
    けがを恐れないプレーがチームを勇気づける。

    打っても五回一死二塁から、貴重な追加点となる中前タイムリー。
    七回にも左前打を放ち、7試合連続ヒット。
    「ヒットを打ったのが中盤ですからね。その前に打てなかったですから」。
    攻守で冴えを見せた藤本だが、試合後は満足感はなかった。
    目指すステージはまだまだ高い。




     サンスポ.com4月25日付