ライバルの“庭”で藤本魅せた先制口火の二塁打


    黄金ルーキーも“先輩”のすごみを感じざるを得ない。
    藤本が二回に一塁線を抜ける二塁打。これで8試合連続出塁。この一打を口火に2点を先制した。
    「ああやって粘って打てればいい」と藤本。
    仕事をした男はさわやかな表情だ。

    ここは昨年、3連戦で一度も勝ち越すことができなかった敵地・神宮。
    そしてキャンプからポジション争いをしてきたルーキー鳥谷が昨年まで“庭”としてきた舞台だ。

    東京六大学のスターが観客の視線を独り占めしていた場所での活躍。
    そして、ライバルは今、ベンチウオーマー。口には出さないが、内心は気持ち良くてたまらない。

    この日の午前中。今季初めて遠征先での早出特打ちが行われた。
    対象は若手。ルーキー鳥谷、同じ年の葛城は参加を強要されたが、藤本は入団以来初めて免除された。
    昨年、規定打席での打率3割を達成。今年も競争に打ち勝ってレギュラーをつかんだ。
    そんな男に特打ちなどいらない。首脳陣が藤本に敬意を払った瞬間だ。

    「うれしいっス。でもその分、自分にかかる責任は重い。自分でやれってことですから」

    試合後は凡退に終わった残りの3打席を猛反省していた。




     サンスポ.com4月18日付