藤本が貫禄の2安打!甲子園の虎党に猛アピール


    王者・阪神の今季甲子園初戦で、藤本敦士内野手(26)が2安打。
    OP戦6割の高打率で、1安打&大飛球の自由獲得枠・鳥谷敬内野手(22)=早大=に貫禄を見せつけた。
    雪の中、虎党に空前のハイレベルを実感させた遊撃争いの結末は、まだ先。
    連勝ストップなんて、誰も気にしてないぞ!

          ◇

    誰もが認める選手をレギュラーと呼ぶならば、それをプレーで示すだけだ。
    聖地、甲子園の虎党に問う。虎の正遊撃手は藤本か、鳥谷か−。
    若き才能がぶつかり合うガチンコ勝負の第1R。まずは藤本が、制した。

    「自分が考えた通りにバットを振れればいい。今はどうしても、結果が求められるんで…」

    遊撃を後輩に譲り、9番DHで出場。
    二回二死から左腕・具の内角122キロスライダーを振り抜き、右前に運んだ。
    続く1番・鳥谷も右前打で続けば、負けじと2打席目だ。
    四回無死一、二塁、同じ具から粘って5球目、内角高め直球を中前へ。
    共に詰まり気味ながら、粘っこく鋭く打ち返す価値ある2安打だ。

    「内からバットがしっかり出ているんだと…。調子は悪くはない。良くもないですけどね」

    まだ良くなる。そんな自負ものぞかせながら、これでOP戦3試合で10打数6安打。
    紅白、練習試合を含め26打数12安打(.462)を誇る。
    鳥谷のOP戦5試合で打率.222(実戦.263)と比べれば、貫禄と言うしかない。
    しかも揃ってスタメンとなった紅白2戦、OP3戦のガチンコでは、全て2安打を放つ“猛デモ”だ。

    一日の長といえば、それまで。
    Vチームで規定打席3割をクリアし、日本シリーズでサヨナラ劇を演じた男。
    それでも、黄金ルーキーに追い込まれているのも事実だ。

    「藤本の打撃はようなった。(2人とも)他のチームやったら簡単にレギュラーになれる。まだ(どっちか)バシッと決められん」

    岡田監督はハイレベルの争いに目を細め、9日の横浜戦(西京極)では遊撃とDHを入れ替えると話した。
    ただ、ルーキーをなるべく試合で慣れさせたい−が大方針。
    OP戦5試合中、2試合は出番さえなく、遊撃は1試合のみの藤本は、機会を欲している。

    右わき腹を痛めたキャンプ中は、復帰した25日に翌26日の紅白戦出場を直訴。
    フルスイング禁止のフリー打撃で「もともとフルスイングに見えないんで」とコーチの目を盗んではブルン!!
    翌日も2安打で結果を伴わせた。大注目のライバルの陰で、静かに激しく、闘志を燃やし続ける。

    「出られないストレス? そういう気持ちはありますが、ここはグッと我慢です。野球をできるだけで幸せですよ」。
    神妙な表情を、最後に少しだけほころばせた。
    最後に勝つのは自分。そう信じる気持ちとともに、藤本は常に一歩先を走る。

    【そのとき】実家も負けへんで!!
    明石市内にある藤本の実家・焼き鳥屋『万』では、いつものように父・和幸さん(54)と母・紘子さん(58)が
    仕込みをしながらTV観戦した。

    「頑張ってますね。レギュラー争い? 解説者の方の話などを聞いていても、それは仕方のないことですからね。
    頑張れと応援するしかないです」と紘子さん。

    お店の方は、鳥インフルエンザ騒ぎで「ちょっと影響を受けています」というが、
    「本人も心配してくれているようですし、みなさんに心配していただいて…。でも、うちは鳥だけじゃなく魚もやってますし。
    もちろん安全な鳥しか使ってませんから、大丈夫です」と元気に話していた。




     サンスポ.com3月8日付