藤本が猛アピール!2安打2四球全出塁


    阪神藤本敦士内野手(26)が、今季初実戦のオリックス戦(春野)で猛アピールした。
    2番DHで2打数2安打2四球の10割出塁。
    1,2、7回と阪神の得点機すべてにからんで大勝を演出した。
    前日28日のオープン戦開幕ゲーム(安芸)は、鳥谷敬内野手(22)にショートを譲って一日ベンチウォーマー。
    「焦りはあります」と燃える男は、開幕ショートを譲るつもりはない。

    前日出番なし…うっ憤晴らした

    頭から思いっ切り滑り込んだ。
    「アウト!!」。三塁木内塁審のコールに、両手でつかんでいた砂を叩きつけて悔しがった。
    7回無死一塁。左中間突破の適時二塁打で8点目を奪い、チームの連勝を決定づけた。
    三塁を欲張って憤死したが、これが藤本の気迫。
    全得点機にからむ2打数2安打2四球の10割出塁で、鳥谷とのポジション争いに猛アピールだ。

    藤本 ベテランみたいにこんなにゆっくりしてていいんかなあって、ちょっと焦りはあります。
    自分の調子を上げていかないとイライラするんです。

    悔しかった。前日28日のオープン戦開幕試合は、スタメン・ショートを鳥谷に譲った。
    ベンチ前で再三素振りして意欲を示したが、途中出場すらお呼びがかからなかった。
    9回には、岡田監督から平田ヘッドを通じ「今日はもう座っとけ」と休養指令を出される始末。
    そしてやっと巡って来たこの日の出番も鳥谷が3番遊撃で、藤本は2番DH。
    鳥谷を早くプロに慣れさせたい首脳陣の配慮は理解できるが、実力は結果で示すしかなかった。

    岡田監督 昨日試合に出れんかったし、ウッ憤晴らしよったな。

    活躍しても笑顔なくバスに乗り込んだ藤本を横目に、指揮官だけが1人ほくそ笑んでいた。
    これが目指す理想の底上げサバイバル。
    昨年3割の成績を残したが慢心なく、大きな進化を遂げている。
    その証拠として「左中間方向にも力強い打球を打てるようになった」と、
    7回の二塁打を広島畝スコアラーが解説した。
    オフの猛烈筋力トレーニングで非力も返上。04年実戦は18打数8安打で打率4割4分4厘を誇る。
    横浜板倉スコアラーとともに「現時点では藤本がリードしていると思う」と言わしめた。

    藤本 僕に休んでる時間はないんです。

    クタクタの体で宿舎へ帰ても、またバットを振った。
    鳥谷に負けるつもりはない。
    4月2日の巨人戦、開幕ショートは自分と信じ切っている。





    日刊スポーツなにわweb3月1日付