一体、人を好きになるとはどういう事なのだろうか。
世の中には、愛だの、恋だの目に見えない不確かな物が存在しているらしい。らしいと言うの
は、俺はそんな感情に目覚めた事が今まで十九年間生きてきて一切無かったからだ。そりゃあ、
人並みに異性に好意を抱いた事もある。しかし、『好意』は『好意』だ。その感情は友人とし
ての『好意』であって一人の女としての『好意』には決してなりえなかった。
だからだろうか、俺は女をただの性欲処理の道具としか思っていなかった。ただ動物的に交わ
り、互いに快楽を貪り、果てる。そんな本能のままに俺は今まで女という女を抱いていた。
そして今も、俺の横には衣服を一切身に付けていない女が寝ている。いや、寝ていると言うの
は少し語弊があるか。仰向けに横になり、激しい運動をした後のようにはぁはぁと荒い息遣い
をしている。……実際、このベッドの上で激しい運動をしていたのだが。
女は体液に濡れながら、ぼんやりとまだ快楽の余韻に浸りながら天井を見つめている。
「……」
俺は何も言わず、その女の横に上半身を起こしたままでいる。俺も衣服は一切身に付けていな
い。そりゃあそうだろう、今まで俺とこの女は激しい情事をしていたのだから。
乱雑に脱ぎ捨てられている自分のズボンのポケットの中から、愛用の煙草を取り出し火をつけ
る。
しゅぼっ……。
「………ふぅ」
情事の後の一服。昔、友人から借りて見たAVの男優がしていたのを見て『何をしてるんだ、
コイツ』と思ったことがあったが、今ならその気持ちが分かる気がする。
そういえば、学校を卒業してからその友人とは一回も会っていない事に今更気付く。今、アイ
ツは何をしているんだろうと、快楽の余韻が残る頭で考える。
「……ねぇ」
声を掛けられ、目線を下げるとようやく余韻が過ぎ去ったのか女がうつ伏せに寝ながら俺を見
上げていた。年の頃、俺と同じといった所か。今時珍しい長い黒髪。体つきはその辺の飢えた
男共が見れば一瞬で襲い掛かるほどの豊満さ。その身体には彼女の汗が所々ついている。
「あ?」
だが、それがどうした。俺には関係の無い事。どうせ、これが終わればコイツとはもう二度と
会う事はない。たった一度きりの関係だ。呼びかけに面倒くさげに反応する。
「貴方……恋人とかいないの?」
「……なんでそんな事を聞く?」
今までにも何度かあったのと同じ言葉が出てくると思い、正直うんざりしながら俺は返答する。
「いなかったら、私となってくれないかなって」
馬鹿か、恋人ってのは互いに好きあっていて初めて成り立つ関係だ。俺とお前にはそういった
感情は一切なく、ただ身体を重ねただけの糸よりも脆い関係だと俺は女にそう告げる。
「そうだけど……付き合っていけば、私の事好きになるかもしれないでしょ?」
「ないな。俺は異性をただの性欲処理をする為に抱いているだけだ。そんな俺に、まともな恋
愛感情が芽生えるとでも?」
反論を反論で返す。俺の言葉に名も知らぬ女は黙り込む。それ見たことか。所詮、愛とかいう
感情なぞただの空想に過ぎん。いらぬ問答でいらついた俺はもう一度女を抱き寄せる。
「お前のせいで発散したストレスが戻ってきた。責任を取ってもらうぞ」
有無を許さず、その女の唇を自身の唇で塞ぐ。奥に引っ込む女の舌を自らの舌で絡めとり、唇
からの快楽を得る。
「ん……くちゅ……は、あん……ちゅぷ」
粘着質な音が俺と女の口から聞こえ、静かな部屋の中に反響する。抵抗しようとしていた女も
俺の責めにより目が虚ろになり身体は快楽の虜となりつつある。後頭部に置いていない右手を
豊満な胸へと彷徨わせる。
それだけでびくん、と痙攣し熱い吐息を吐き出す。下からは感じている証拠である汗ではない
熱い液体が流れ出ている。そこに指を差し込みぐちゅぐちゅと掻き混ぜる。
「は…ぁ! つ、強す……ぎ…っ。もう、ちょ……と優しく……!」
そんな抗議の声を無視して、俺は反論の言葉を紡ぐ唇を塞ぐ。互いの舌が軟体動物のようにに
ゅるにゅると動きあい口の中で踊る。息苦しそうにしていたので、キスをやめ胸に舌を這わせ
た。
「ん……! いい、もっと舐めて……」
ご要望に答えて、胸から腹辺りを執拗に責め立てる。つー……と、なめくじが這った後のよう
に唾液が胸から腹に掛けて橋を作った。暫くそれを続けた後、そのまま舌を秘所へと近づけて
差し込む。
「んはぁ…!」
差し込んだ瞬間、女の身体が軽く仰け反った。秘所からは止め処なく愛液がにじみ出てくる。
それをジュースのように飲み干す。口元から零れた愛液がたらり、と顎を伝って女の太腿へと
落ちた。
「私も、舐めて上げる……」
ゆっくりと優しく握り、体勢を入れ替え女は艶かしく舌を覗かせながら俺のモノを舐め上げる。
その度に電気が走るような、だが今ひとつ物足りない刺激が俺を襲う。手持ち無沙汰である俺
は女の胸を揉みながら、目の前にちらついている秘所へと舌を伸ばす。
軽く跳ねながら女は俺のモノを愛撫するが、俺からの刺激に耐えられないのか疎かになってし
まう。女の口へ油送して自ら快感を得ようとする。それに気付いた女が申し訳無さそうに咥え
込み、舌を絡みつけながら上下に摩擦運動を開始した。
「ぴちゅ……ちゃぴ、んぐ……っ。はっ、はむっ……ちゅぷ、ちゅぷん」
「くっ……」
その舌使いに俺は軽く呻きを上げる。変な対抗心を燃やし、舌で秘所を掻き分けながら右手は
胸を、左手は尻を揉む。それで軽く絶頂を迎えた女を引き剥がし、愛液で滴っている女の秘所
に自身の分身をあてがい……一気に貫いた。
世界で一番愛しい人
情事を済ませ、女とはそこで別れた。向こうがしきりに俺の連絡先を知りたがっていたので仕
方なく教えた。本当なら、もう二度と会わない筈だが向こうから連絡をして抱かれたいと言わ
れれば赴くつもりだ。上手く行けば、小遣いぐらいなら稼げるだろうし。
「明日は朝から講義があるな……ちっ、面倒な」
再びいらいらが募ってきた俺はポケットから煙草を取り出し、火を点ける。身体の中に紫煙が
入り煙草の中に含まれるニコチンが俺のストレスを軽く解消してくれた。
気持ちが落ち着いた所で、これからどうするかを考える。明日は朝から大学の講義がある。休
むという選択肢もあるが、それを選ぶ気はない。と言うより、選べない。うちには厄介な奴が
いやがるからな……。
ネオンが輝く夜の都会の街をゆっくりと歩きながら、その厄介な人物の事を頭に思い浮かべる。
――――闇凱雛菊。この俺……闇凱六兎(の家族であり、二歳年上の義姉である人だ。
元々、俺は闇凱家の人間ではない……らしい。そこのところは実の所俺には良く分からない。
物心つく前……と言うより両親によると俺が生まれてすぐ、闇凱家の養子となったという話だ。
失踪……と言って良いのか分からないが俺の血を分けた両親は赤ん坊だった俺を闇凱家へと預
けていずこかへと姿を消したという。
まぁ、そんな事は正直どうでもいい。今の生活に不満があるわけでもない、両親に捨てられた
とかそういう悲観的な感傷も一切ない。もし、今更両親面されて「六兎、私達が貴方の本当の
両親ですよ」とか言われて戻ってきても、きっと俺はそいつらと行く事はないだろう。俺にと
っての両親は闇凱家の人間であり、家族もそれと同じ。結局、血の繋がりなど身分証明の為に
だけ存在しているだけなのだ。
「……こういう所が、親父達に言わせると枯れてるんだろうな」
奇想天外な両親の事を思い出し、顔を顰める。今、ほんの一瞬でも奴らを家族と思ってしまっ
た自分が恥ずかしい。こんな事をあの両親に知られでもしたら末代までの恥、人生最大の汚点
となってしまう。
「良く似なかったよな、あの二人が遺伝子提供者だって言うのに」
雛菊姉さんの性格を思い出し、苦笑と呆れ、怪訝の感情を絶妙にマッチさせた表情を取る。傍
から見れば、変な顔なんだろうが別にどうでもいい。所詮名も知らん他人だ、会う事のない人
間に愛想を良くする理由なんぞない。
雛菊姉さんは少々気弱な所がある、普通の女だ。友人にも恵まれており、欠点らしい欠点と言
えば俺に対してだけ妙にしつこい所がある事だけ。それ以外は世の中の男子が放っておかない
ほどの器量良し……って、これじゃのろけみたいだな。
ともかく、傍から見れば俺と雛菊姉さんは仲睦まじい姉弟に見えるんだろうが俺にとってはた
だのお節介な義姉だ。向こうも、俺の事は手の掛かる弟と思ってるんだろう。でなければ、あ
れだけ世話を焼く事なんてない。
……そろそろ家を出るか。両親の事や義姉の事は嫌っているわけではない。寧ろ、今まで育っ
てくれた恩があるから感謝すらしている。だからこそ、これ以上俺の為に迷惑を掛ける事が我
慢できない。
「バイトで稼いだ金もあるしな……」
一、二ヶ月ぐらいならば一人で暮らせる金はある。その後は、必死になってバイトすれば暮ら
しを安定させれるだろう。
そうと決まれば、家に帰って親父達に申告してみるか。
「却下」
「駄目」
見も蓋もなく俺の申し出は却下された。家に帰りリビングで寛いでいた親父と雛菊姉さんに家
を出て一人暮らしがしたいと言った所、先程のように一言で斬って捨てられた。母さんは近所
の婦人会の奥さん達と雑談会に行っている。
「別にいいだろ。俺はもう大学生なんだし、一人暮らしを始めても問題ないだろ」
「いんや、反対したのはただ単に俺が気に入らんだけだ」
……コイツ、しまいには本当に殴り飛ばすぞ。
「駄目。六兎はまだ子供だもん。一人暮らしなんて早いよ。家事一つ出来ないのに」
それを言われると辛いものがある。確かに俺は料理は勿論の事、洗濯、掃除などが一切出来な
い。この闇凱家の生活環境は、母さんと雛菊姉さんの家事能力によって成り立っているのだ。
「雛菊姉さん、そりゃあ俺は家事が出来ない。だけどな、そんなの暫く一人で暮らしていれば
自然と身に付くもんだぞ」
一切出来ない、と先程は言ったが料理は本当に簡単な物ならば作ることが出来るし、掃除もや
ろうと思えばできる。洗濯もしていけば自然と身に付くだろう。俺の反論に雛菊姉さんは不機
嫌そうに頬を膨らまし、ぷいっと俺から顔を逸らしてしまう。
(まったく、子供かアンタは)
内心、姉さんの反応に呆れながらもそれをおくびにも出さず、俺は二人を見つめ続ける。
「そうだな……俺の出す条件をお前がクリアすれば認めてやってもいいぞ」
不意に、俺と雛菊姉さんの会話を黙って聞いていた親父がそんな事を言い出す。雛菊姉さんが
そんな親父を信じられないものを見るような目で見つめる。
「……条件?」
その言葉に俺は顔を顰める。当たり前だ、この親父のことだから無理難題かとんでも無い事を
条件にするに決まっている。いらつき半分恐怖半分でその条件が親父の口から出てくるのを待
つ。
「俺が……いや、母さんも賛成するだろうから俺達だな。お前に出す条件は……」
ごくりと、唾を飲み込む。親父がぴっ、と俺を指差し――――
「……お前が心の底から愛せる女を見つける事だ」
――――いつもと違い、真剣な表情でそんな事を言った。
「…俺が、心の底から愛せる女を見つける……?」
これがふざけながら言われたなら斬って捨てただろうが、俺を見る親父の視線は今までに見た
事のないほど真剣なものだった。鋭い視線は俺を射抜かんともばかりに俺から外れない。
そんな親父の様子に俺はひたすら困惑するばかり。
「お父さん、何言ってるの?」
しかし、俺以上に困惑しているのが雛菊姉さんだ。今にも親父に掴みかかりかねなかったが、
親父の鋭い視線に射抜かれて竦み上がる。
「雛菊、お前は少し黙っていろ。それに、お前も強ち無関係とも言えんだろうしな」
「お、お父さん!」
良く分からない事を言って親父は雛菊姉さんから視線を外し俺へと戻す。その視線を正面から
受け止めるが、すぐにでも目を逸らしたいほど親父の目は真剣だった。
「六兎。お前は心の中から愛せると言い切れる女がいるか?」
「………………そんな奴、いない」
何とかそれだけを搾り出す。だが、段々と怒りの感情が心の中から湧き上がってくる。でも駄
目だ。この怒りを開放すれば俺はきっと止まらない。
親父の言う事はもっともだと思う。だから、俺は怒っているんだ。自分の異常を指摘され、そ
れを認識させられているから。……しかし、駄目だった。
「あぁ、そうさ! 俺にはそんな奴いない! 第一、生まれてこの方異性に対して友人以上の
『好意』を抱いた事なんて一回もない! 人を愛するって事が、俺には分からないんだよ!」
理性からではなく、感情から言葉が出てくる。今まで溜め込んでいたものを吐き出すようにひ
たすらに言葉を紡ぎだす。
「一体、人を愛するって何なんだ!? 俺は異性を性欲解消の為に抱いてきた!」
俺が言った言葉に雛菊姉さんが絶句するのが、視界の片隅に移った。だけど、もう止まれない。
「初恋なんて知らないし、愛情なんてものは論外だ! 俺は、やっぱり異常なのかよっ!?」
『…………』
…………言っちまった。今まで溜めてきたストレスを全て言葉にして親父や雛菊姉さんにぶつ
けてしまった。お蔭でストレスはまったくと言っていいほどなくなったが、その代わりに大き
すぎる罪悪感と自己嫌悪が俺を襲う。
くそっ、馬鹿で最低だ俺……。
「……六兎」
「っ……!」
雛菊姉さんが口を開きかけた時、俺の心の中にある感情が浮かび上がり、それに耐え切れなく
なった俺はリビングを飛び出した。
「六兎っ!」
その感情とは、恐怖。蔑み、同情、怒り、憐憫、軽蔑……そういった負の感情を乗せた言葉を
ぶつけられるのではないか、もう……ここにはいられないのではないか。
それに押し潰されそうになった俺は一直線に自分の部屋へと入り、ドアの前でへたり込んだ。
「…………くそっ」
今日は厄日だ……。ドアに後頭部をあてて、天井を見つめながら俺はそう思った。
「六兎っ!」
雛菊の言葉に耳を貸さず、六兎はリビングを出て行った。その後ろ姿を見て、六兎と雛菊の父
……闇凱青磁(は小さく嘆息する。
(やっぱり予想したとおりだったか。六兎は人……いや、異性に対して友人以上の『好意』を
持つ事が出来ない。それとも、持とうとしないのか……)
自分の考えを反復した後、再び嘆息。横目で自分の娘を見ると、辛そうに俯いている。嗚咽が
聞こえてくる事から、泣いているらしい。
六兎が部屋へと戻ってかなり時間が経ってから、青磁は雛菊に声を掛ける。
「雛菊、お前は六兎の事をどう思っている?」
「……好きだよ」
涙をぽろぽろと流しながら、雛菊は答えた。その涙を手で拭いながら雛菊は六兎が出て行った
ドアを見つめる。
「それは家族としてか? それとも…………異性としてか?」
―――どくんと、雛菊の心臓が跳ねた。呼吸すら忘れ、雛菊は己の父親へと振り返る。その顔
は何かいけない事をして怒られそうになっている子供のようだ。
「……どうして、そんな事を聞くの?」
敢えて平常心を保とうとするが、まるで出来ていない。自分でも自覚しつつ、雛菊は父親に今
の質問の意図を問う。
「気付かないとでも思ってたのか? お前も六兎も変なところで同じだな。お前らは自分が思
っている程、嘘が下手じゃないぞ」
痛い所を突かれて、雛菊は沈黙する。しかし、暫く沈黙し続けうんと一度頷くと、真っ直ぐ自
分の父を見つめる。
「……お父さん、私六兎の事好きだよ。家族としてじゃない、六兎をはっきり異性として意識
して、自分の弟だって分かっていて一人の男性として……好きです」
最後の方は自分で言った言葉に赤くなりながら、はっきりと六兎への想いを言葉にした。自分
の娘がここまで女らしく、そして真剣に六兎を想い好意を寄せている事に青磁は感服する。
「良く言った、雛菊。なら、六兎の事はお前に任せても良いな?」
「えっ?」
「何がえっ、だ。今お前は六兎の事を好きだと、異性として好意を抱いていると言ったばかり
だろう。六兎の事が好きなんだろう? 六兎にメロメロなんだろ、六兎にラヴなんだろう!?」
段々と良い感じに壊れていく父親を見ていて、雛菊は冷や汗を流す。例えそれが、演技だと気
付いていたとしても流れる冷や汗を止める事など出来ない。
はぁ、はぁ、と息を荒くして青磁は軽く息を整える。最後に深く深呼吸し、目を開けた時には
先程の真剣な目つきになっていた。
「六兎は今、苦しんでいる。多分今のアイツを救えるのは俺でも母さんでもなく、お前……闇
凱雛菊って言うアイツの義姉であり、大切な人……候補であるお前だけだ」
青磁の大切な人、の所で照れと羞恥で顔を真っ赤にした雛菊だが、その次に繋がれた候補と言
う言葉で一気に脱力する。その事に内心苦笑しつつ、雛菊は姿勢を正す。
「六兎の事、頼んだ」
「うん。……六兎に会ってくるね」
雛菊は立ち上がり、六兎の部屋へ一直線に移動していった。それを見届け、青磁はソファに凭
れ掛かり脱力する。
「はぁ……似合わん事はするもんじゃないな。お蔭で鳥肌が立ってきた」
「でも、私はあんな貴方も好きですよ」
静かにリビングに入ってきたのは六兎と雛菊の母、青磁の妻である闇凱家の実質的権力者、ザ
・クイーン・オブ・家事(命名、婦人会の皆様)の名を欲しいままにする闇凱(安栖里(であった。
「そうか? 母さんにそう言われると照れるな」
安栖里の言葉に青磁は顔を少し赤くする。妻であり青磁を愛する一人の女である安栖里から見
れば微笑ましいのだろうが、六兎や第三者から見れば気分を害する事この上ない。
四十を過ぎ髭を生やしたおっさんが照れる姿など、毒以外の何者でもないだろう。
「でも、大丈夫かしら。六兎と雛菊」
「あぁ、大丈夫だろう。雛菊なら……いや、雛菊しか六兎を救う事は出来ない。六兎の事を真
剣に愛している雛菊。その雛菊の事を自分では気付いていないが愛している六兎」
すっかり冷めてしまったお茶を飲み干して、
「まったく、こっちが見ていていらいらするんだ。両想いならする事は一つしかないだろう。
一気にヤっちまえってんだ」
……そんな見も蓋もない事を言った。そんな青磁に安栖里は軽く苦笑する。
「まぁ、六兎の事は雛菊に任せましょう。さ、あなた手伝ってください。今日はお赤飯ですよ」
「どうせなら寿司でも取ったらいいだろう」
「あらあら、処女開通や初潮のときはお赤飯って相場が決まってるんですよ」
安栖里も十分あからさま過ぎる事を言い、自分の夫を引っ張って台所へと入っていった。
真っ暗な部屋の中、俺はベッドに横になりながら何をすることもなくぼうっとしていた。
「…………」
一体、人を愛するって何なんだろうか。今まで色んな女に逢って来た。先輩、同級生、後輩…
…数えるだけ無駄か。自分で言うのもなんだが、皆普通の女達より綺麗だったと思う。
だけど、結局は体を重ねるだけで終わり決して恋愛感情を抱く事はなかった。自分でもおかし
いと感じていた。俺の友人達はそれぞれある異性に好意を寄せて結ばれたり、想いが伝わる事
なく散っていった奴と様々な恋愛模様を見続けていた。
そんな中、俺だけは異性に友人以上の好意を抱く事なく中学、高校と卒業していき大学生とな
っている。
「……くそっ」
何故か分からないが、無性に腹が立ってくる。この部屋の中、俺だけで良かったと思う。こん
な姿、他の奴に見られたとなったら情けないし雛菊姉さんに見られたとしたら顔を合わせる事
すらできなくなりそうだ――――――って、
「何で、雛菊姉さんの事が浮かぶんだ……?」
ふと、雛菊姉さんの顔を……いや、顔をだけでなく姿を全て頭の中に思い浮かべる。
ズキッ……。
「……っ」
なんだ……? 今、胸の中に針で刺したような痛みが走った。いや、それだけじゃない。ズキ
ッっとした痛みの他に、胸が熱くなり息苦しくなる。それに雛菊姉さんに俺が性欲解消の為に
女を抱いていると知られた時、何を言われるのか怖くなってここまで逃げてきた。
雛菊姉さんに嫌われるのが怖かった……? 雛菊姉さんに罵倒されるのが嫌だった……? は
っ、まさかな……。
「……寝るか。今日は三人に顔を合わせられない」
布団を被り、そのまま俺は闇と同化するように意識を切り離す―――――。
コンコン……
「っ!?」
体が強張る。両親二人はノックなんて気の効いた事をするわけがない。なら、今俺の部屋の前
に立ちノックをしているのは……
………………雛菊、姉さん?
「そうだよ……」
どうやら声に出していたようで、ドアの向こうから返事が返ってくる。
「あの、入ってもいい……かな」
「……嫌だ、って言っても入るだろ。鍵なら開いてるから、勝手に入ってくれ」
鍵を掛けていないドアが開き、そこから光が覗き込み部屋を照らす。雛菊姉さんがドアの隙間
からひょこ、と顔を突き出す。
「こんな暗い所にいたら、目が悪くなるよ。電気、点け――」
「電気は点けないでくれ。光に当たると気分が悪くなりそうだ」
「……うん。六兎が嫌なら点けないよ」
こういう時、雛菊姉さんの優しさが嬉しい。ぎぃ、とドアが閉まり部屋はまた暗闇に包まれる。
布団に潜り込んでいるから良く状況は分からないが、雛菊姉さんの気配だけが俺に近付いてく
るのは分かった。
「……ねぇ、六兎。さっきの……その、あの、女の人を……だ、抱いたって事なんだけど」
軽くどもりながら言葉を紡ぐ雛菊姉さんに苦笑する。だけど、ここまで聞かれたなら言うしか
ない。これ以上シラを切るなんて出来そうに無い。
「あぁ、本当の事だよ。高校一年の時からしてた」
「そっか……」
「……軽蔑、するだろ? 自分の弟がこんな甲斐性なしの最低で、それに異常者なんだから」
自らの口から出てくる自らを罵倒する言葉が、今は気持ち良い。ここで雛菊姉さんが俺を罵倒
し、軽蔑し、嫌悪し、憎悪されれば、俺はこの家から出て行くつもりだ。もう、この家にいる
事など出来ないから。
だけど、雛菊姉さんの口から出たのは罵倒の言葉ではなく、優しさを含み慈愛で俺を包み込む
ような言葉だった。
「ううん、六兎は自慢の弟だよ。そりゃあ、ちょっと意地悪な所もあるけど、私にとっては六
兎は六兎。それに、仕方無い事だと思うもん」
――――な、んで。
「雛菊、姉さん……」
なんでそう姉さんは、いっつも俺に優しく出来るんだよ……? こんな異常者の弟を持って、
不幸だと、最悪だと、悲しいと罵ってくれればまだ楽だった。
そんな……優しい言葉を掛けられたら、なんか、泣きそうになるだろ…………!
「それにね……六兎。私は、六兎の事好きだから。勿論、家族としてじゃなく一人の男性とし
て、だからね」
「―――え?」
いきなりの雛菊姉さんの告白に、俺は固まる。布団から少し顔を出して、顔色を伺う。暗くて
良く分からないが、姉さんの視線は真っ直ぐ俺を見つめ頬は赤く染まっているように見える。
姉さんが……俺の、事を好き……? 姉さんの様子から冗談を言っているようには見えない。
……かぁ、と胸の奥が熱くなった。血液の循環が早くなり、心臓が早鐘のようにドクンドクン
と脈打つ。
(な、何だよこれ。まるで全力疾走した後みたいな動悸だ。それに、何か分からないけど恥ず
かしい。落ち着けよ、俺)
息苦しい、酸素が足りない、空気が欲しい、そんな事がぐるぐると頭の中を回り続ける。と、
不意に雛菊姉さんがふっ、と息を吐いた。
「やっぱり、迷惑だよね。いきなり好きだ、って告白なんてされても……。分かってたのにね、
六兎が拒絶するなんて……」
―――――違う。
「私は六兎の事が好き。それだけを言いたかっただけだから」
――違うんだよ、姉さん。今、今姉さんのお蔭でやっと分かったんだ。
(何だ、俺も他の奴と同じように雛菊姉さんを愛していたんじゃないか)
簡単な事だった。俺は、雛菊姉さんに惹かれていたから他の女達に友人以上の好意を抱く事は
なかったんだ。ただ、俺自身がそれにずっと気付かなかっただけだった。
(はは……、何だよ、これじゃまるで馬鹿だな)
馬鹿、大馬鹿だ。だけど、そんな大馬鹿でも雛菊姉さんが勇気を出して俺に告白してくれたん
だ。俺は、それに答えなくちゃいけない。
「……それじゃ、私部屋に戻――――」
「俺も、姉さんの事好きだよ。今やっと分かった。俺が一番、異性として意識して好きだって
断言出来るのは雛菊姉さんだけなんだ」
布団を引き剥がし、上半身を起こして俺はそう姉さんに告白に返事した。今、自分は笑えてい
るだろうか。雛菊姉さんを安心させられるような笑顔を浮かべられているだろうか。
「……六兎、本当?」
「こんな時に嘘はつかないよ。それとも、雛菊姉さんは嘘だった方が良か―――」
「そんなわけないっ!」
ばふっ、と姉さんが俺に抱きついてくる。それをしっかりと抱きしめた。
ドクン、ドクン、ドクン……互いの心臓の鼓動が伝わりあい、酷く体が熱くなって恥ずかしい。
「あ、あの、雛菊姉さん。恥ずかしいからちょっと離れてくれないか?」
「……やだ。離したら六兎どこかに行っちゃいそうで怖いもん」
さらにぎゅっと手に力を込める雛菊姉さん。女性特有の良い匂いが香ってくる。それに決して
豊満とは言い難いが、それなりに大きさを保っている姉さんの胸が押し付けられて否がおうに
も俺のモノが反応する。
「……くすっ」
小さく笑ったかと思うと、姉さんは背に回していた片手をゆっくり下へと下げていき、俺のモ
ノをぎゅっと握った。
いきなりの行動に、びりっと背筋が痺れ快感が全身を駆け巡る。
「ちょ、姉さん!?」
「わ、私だって六兎の事気持ち良くさせて上げられるよ。お、お姉さんに任せなさいっ」
羞恥で顔を真っ赤にしながら姉さんはカチャカチャとズボンのベルトを外し、躊躇いもなく一
気にズボンを剥ぎ取った。そこから現れた俺の分身を目にした途端、ばっと目を逸らす。
……思い切りが良いのか悪いのか分からないな。
「お、大きくなったね……」
「いや、そんな下半身を見つつしみじみと言われると困るんだけど」
困る以前に恥ずかしすぎて逃げ出したい。こんな事は今までざらにあったのだが、姉さんが相
手だとまるで違う。直視する事が出来なくなり、俺は目を逸らす。
「んっと、確か……舐めるんだよね……んっ」
ゾクンと、一気に快感が押し寄せる。恐々と姉さんの姿を見ようと視線を下へと向けた。
「んむ、んんっ……ちゃぷ、じゅぷん。はむ、んんーっ……」
「うぁ……」
目に入れるべきじゃなかった。まだ感覚だけの快楽ならば受け流せたが、視覚からも快感が押
し寄せ一気に体が熱くなる。姉さんが俺のを口に含み、舌を絡ませて前後に動く。
初めてだろう動きで、まるで稚拙でテクニックも何もないが必死で俺を気持ち良くさせようと
する行動と思いが俺の快感を跳ね上がらせる。童貞の少年が経験豊富な娼婦に弄ばれている…
…そんな描写が相応しいだろう、俺は姉さんの攻めにただ耐える事しか出来なかった。
「う、ぁ……くっ…んぁ!?」
「ん……ちゅぷん。ぷはっ……六兎、気持ち良いの?」
「はぁ……あ、あぁ。本当に初めてか、姉さん? 案外、前に付き合ってた彼氏とかとしてた
んじゃないのか?」
いつも主導権を握っている雛菊姉さんにイニシアチブを握られた事が悔しくなり、そんな軽口
が出てくる。だが、すぐにそれを後悔した。
「……そんな事ないよ。私は、ずっと六兎の事が好きだったんだよ? 今まで他の男の人と付
き合ったことなんてない」
涙ぐみながら姉さんが俺を見上げる。
「あ……わ、悪い、そんなつもりじゃないんだ。ただ、姉さんにしてもらって翻弄されたのが
悔しくて、つい……」
本気で泣きそうになっていた姉さんに本当の事を話す。自分でも不思議なくらい、今の俺は素
直というか隠し事をしない。しどろもどろになる俺に、姉さんは微笑を漏らす。
「そっか、それならいいよ。それで六兎、どんな風にしたらいい?」
「……姉さん、俺の上に逆向きに乗っかってくれないか」
疑問符を浮かべながら、俺の言う通りにする姉さん。所謂、シックスナインの体勢にになり姉
さんの目前には俺の分身が、俺の目前には姉さんの秘所がある。
「ごくっ……」
「六兎、恥ずかしいよ」
意識してではないのだろう、姉さんはふりふりとお尻を揺らす。それが俺の劣情に火を点け、
最後の理性を焼ききった。
「ひゃ……!?」
姉さんは小さく悲鳴を上げて反応する。俺の手は姉さんの秘所をゆっくりと擦り、空いた手は
胸を揉んでいる。いきなりの俺の行動に困惑したような反応を示す姉さんだが、落ち着くと俺
のモノを愛撫し始める。
暗い部屋の中で、快楽に支配される二人の喘ぎ声が木霊する。二人を照らすのは窓から差し込
む月の光のみ。その部屋だけ外界とは切り離されたように静かだ。ただ、互いの吐息と鼓動だ
けが互いの耳に聞こえてくる。
「ん……っ! ちゅぷ、ずずずずず……じゅぶ、れろれろれろ……」
「はぁ、はぁ、はぁ……くっ」
先に果てたのは俺だった。姉さんの攻めに耐え切れず、俺のモノから白濁の液が飛び出し姉さ
んの口の中に液を流し込む。
「んむっ!? ………んんっ、んぐっ、むぐ……ぷぁ」
全部を飲みきれず、白濁液は姉さんの顔を汚す。全てを吐き出し終え、俺はベッドに脱力する。
「んー……、べとべとする。これが六兎の、なんだ」
「……あの、そうやってまじまじと見られると俺が恥ずかしいんだけど?」
ごめん、と姉さんははにかみながら謝る。その姿に、俺は魅せられた。手に飛び散った白濁液
を少し笑いながら見ている姉さんのその顔が、酷く淫猥に、妖艶に見えてしまったのだ。無邪
気さの中にある妖艶さ。俺のモノは再び反応してしまった。
「あ……ふふ、六兎のまた大きくなってるね」
何故か嬉しそうに、姉さんは体の向きを変えて俺に抱きついてくる。
「……ねぇ、六兎。私の初めて、貰って……くれる?」
「……あぁ。姉さんの初めて、俺にくれるか?」
―――そうだ、今から俺と姉さんは結ばれるんだ。俺の確認に、姉さんは静かに頷く。姉さん
の秘所はもう十分潤っている。正常位の体勢になり、自身の分身を握って場所を確認する。
そして――――――ゆっくりと沈めていった。
「ひぐっ……!?」
痛みで姉さんが顔を顰め小さく悲鳴を漏らす。あんまり声を大きくすると、親父達に気付かれ
てしまうかもしれない。そんな心配が脳裏をよぎるが、目の前にいる姉さんを見るとそんな考
えは吹き飛んだ。そして、奥にある処女膜を突き破った。
「痛い……でも、この痛みが六兎と結ばれてる証拠なんだよね……」
「ね、えさん……」
「あはっ、痛いのと嬉しいのと一緒になって涙が出てくるよ」
処女を失った痛みを必死に耐え、俺に笑顔を向ける姉さんを見ると不意に心の中に愛しさが湧
き上がってくる。俺はぎゅっと姉さんを抱きしめた。もう二度と離さない……そんな想いを込
めて力を込める。
「六兎、痛いよ……でも、嬉しい。離さないでね、六兎……」
「姉さんが……『雛菊』が嫌だって言っても離すもんか」
「六兎ぉ……はぁ」
ゆっくりと、痛みを和らげるように動く。雛菊の秘所から溢れる愛液と、俺の先走り液でかな
り動きやすくなっている。粘着質な音を部屋内に響かせて、俺と雛菊は互いに高まっていく。
「あ、あ、はっ、ろ、くとっ……!」
「うっ、く……! 雛菊……!」
雛菊ももう痛みはなく快感だけを感じているらしい。俺自身も、雛菊の中で締め付けられ快感
が溜まっていく。喘ぐ雛菊に顔を近づけて、その唇を自分の唇で塞いだ。
……順番は逆になってしまったが、これが俺と雛菊の交わした初めてのキスであった。
「も、イク……!」
果てる寸前、引き抜こうとしたが背中に回された雛菊の脚がそれを邪魔する。驚いて雛菊の顔
を見ると、そのままでイってと言っているように見えた。無論、俺の見間違いか妄想だったか
もしれない。最後に雛菊に口付けて、
「あぁぁぁぁぁぁぁ!」
――――俺は雛菊の中で果てた……。
俺の横で眠る雛菊姉さんの頭を撫でながら、俺は考えていた。何故、俺が異性に友人以上の好
意を抱く事がなかったのか。
それは、姉さんが俺の事を好きでいてくれたように俺も心のどこかで姉さんの事を好きでいた
からじゃないのかと。だから、俺は他の異性に必要以上の好意を抱く事がなかったのだろうと。
という事は、俺は小学校中学年の頃から姉さんの事を好きでいた……? だとすれば、相当ま
せたガキだったな。
「今じゃもう分からないか。でも、今の気持ちは本物だ……」
姉さんを想う気持ち、姉さんを愛しいと想うこの心、姉さんに対する愛情……全てが本物だと
今なら断言できる。これも、全て今まで俺を好きでいてくれた姉さんのお蔭だ。
……ありがとう、姉さん。こんな俺を好きでいてくれて。
……ありがとう、姉さん。俺に人を好きになるという事を教えてくれて。
……ありがとう、姉さん。今まで俺を見ていてくれて。
数え切れないほど、姉さんに対して感謝の気持ちを心の中で吐き出す。口に出せば、酷く恥ず
かしくなり、それを姉さんに笑われてしまうだろう。だから、心の中でだけに留める。
だけど、いつか心の整理が付いたら全部姉さんに聞いてもらおう。俺が、どれだけ姉さんに感
謝しているのかを、俺がどれだけ姉さんを愛しているのかを。
俺にとってのオンリーワン。そして、ナンバーワン。この世界で、一番愛しい人に……。
END
キャラ設定
闇凱六兎(やみがいろくと)
身長・体重 175.6cm 60kg
3サイズ 知りたいのか?
好きな物(事) 煙草 酒 静寂 アイス 家族
嫌いな物(事) 他者と違う自分 野菜全般 無意味な行動
捕捉
生まれてすぐ闇凱家に引き取られた青年。異性に対して友人以上の好意を抱く事が出来ない自
分が異常であると認識し、嫌悪していた。
しかし、義姉・雛菊の告白により答えを見つけ出して自分も雛菊を愛していた事に気付く。雛
菊と結ばれてから、性欲処理の為に抱いていた女達と別れ雛菊だけを愛し続けた。
余談だが、両親の事は鬱陶しいと思っているが別段嫌っているわけではない。今まで育ててく
れ感謝すらしている。
闇凱雛菊(やみがいひなぎく)
身長・体重 163.2cm 秘密です
3サイズ 平均だと思います
好きな物(事) 六兎 両親 辛い物 お笑い番組
嫌いな物(事) 否定される事 ホラー映画 甘い物
捕捉
闇凱家の長女。青磁と安栖里の実の娘。容姿は一般より綺麗であるが、目立つかと言われれば
そうとも言えない。多少気弱な面があるのはご愛嬌。
六兎の事は最初弟として好きであったが、気が付けば異性として意識している自分に気付き驚
く。その気持ちをずっと隠してきたが、告白し受け入れられ六兎を愛する気持ちに拍車が掛か
る。具体的に言うと、六兎に近付く異性の友人を見ると拗ねる。
辛い物とお笑い番組が好きと、普通の女の子している。
後書き
Like Life最高!(違)
さて、ついに書いてしまいました初の18禁物です。正直、出来が怖いのですが最初だとこんな
ものかなと諦めております。今回は、『人を好きになるというのはどういう事か?』と言う題
です。異性に対して友人以上の好意を抱く事が出来ない青年の物語。彼の葛藤と彼の義姉の気
持ち、そして義姉に抱いていた恋心に気付く青年の心理が表現出来ていたでしょうか?
まぁ、最後には良く分からない結末になっていたんですが……(汗) そこは勘弁してくださ
い。そうそう、BGMにSMAPの「世界に一つだけの花」をかけると良い感じになると思い
ます。本当に思うだけなのでちゃんと良い感じになるかは分かりませんが。
本当なら、おまけも書く予定だったのですが時間の都合によりなくなりました。皆様には
謹んで謝罪させていただきます。(ぺこり)
2004年ももう終わります。皆様、この一年間どのようにお過ごしでしたでしょうか? クリス
マスには彼女と楽しく過ごしましたか?
……どうせ俺には彼女なんていねぇよ!(涙) 悪かったですね、十七年間彼女一人もいなく
て!
はい、八つ当たり終わり(あっさり)。では、Fate/snow night雪降る街の幻想曲の更新もまだ
まだ続くのでそちらの方もよろしくお願いします。来年も、神薙祐樹を忘れずに!
それでは、良いお年をお迎えください!
……さぁ、神社でお参りしてお払いしてもらおうっかな。