相沢祐一。

俺の名前だ。

激しく俺の名前だ。

華麗に俺の名前だ。

とてつもなく俺の名前だ。

優美な俺の名前だ。

「祐一ってさー、結構ナルシストな部分あるよね」

_| ̄|Σ・∴'、-=≡○

激しく凹んだ。




































誰もいない、倉田邸で……




































水瀬家に安息はない。

そう、俺は若干十八にして悟ってしまったのだ。

ほとばしるほどに完全完成された俺が、やっかみの対象になるのは当然(ここら辺がナルシスト)。

もちろん名雪の科白のせいで'`ァ(*´Д`)'`ァな気分になったわけではなく、劇的に気付いたのだ。

あゆあゆの「祐一君て自分大好きだよね」発現にマリッジブルーになったわけでもない。

真琴の三白眼&「カッコつけたがり」に つД`)・゚・。・゚゚・*:.。 ってわけでもない。

そう、俺は若干十八にして悟ってしまったのだ。

安息の地は水瀬家ではない。だってあそこ、アークデーモンまで住み着いているもの。

なに、このゴージャスでエクセレントでナルシストでハートフルな俺様には、あそこの空気が似つかないだけなのさ。

いや、なにもあそこが嫌いって訳ではない。

名雪の天然には癒されるし、あゆの性格もからかうと面白く、真琴の悪戯もたまに愛情が篭る。

あそこが、あいつらが、嫌いなわけではない。










俺の金が無尽蔵だとでも思ってるのか?水瀬三姉妹。










つまりは、そういうことだ。

とやかく奢らされる。魚と狐はまだいい。許せる。しょうがないで済ませることができる。

おい蒼髪!テメェ綺麗なストレートヘア靡かせて俺の前を闊歩してんじゃねぇぞ!!(本人錯乱気味により観念的)

なんだ八百八十円て!?八百屋に少し似てるぞ八百八十円!

解ってるのか?イチゴとアイスとクリーム乗っけた数十分の快楽が「漱石さん−880=120」なんだぞ!

くそぅ。祐一ちんショックだ。カラスにでもなりたい気分だ。

けれど哀しいかな。人間カラスになることはできない。北川は前世とか守護霊とか宗教の関係でもーまんたい。

とにもかくにも、俺のサイフは日に日に薄くなっていくし俺は紙幣に罵られる夢を見るわけだ。

なに、なにもアイツらが嫌いなわけじゃない。ただ少し俺のありがたみを噛み締めればいいのだ。

明日の食卓の話しを、小瓶片手にいきなり語り出した最終兵器に怖れをなしたわけでもない。

「――と、とりあえず飛び出したはいいが……」

この情報化社会において、携帯の一つも持ってない自分というのはどうなのだろうか。

しかも、電話したくとも田舎のくせに緑色の憎い奴はどこにも見当たらない。

ああ、これぞ正しく孤立。カッコイイ。カッコイイけど、死にたくない。

コートさえ羽織らず出てきたのだ、二月の冷気が身体を掠めた。寒いというより、最早痛い。

耳たぶが真っ赤になっていく様が見て取れるようだ。ああ神様、どうしてお前はそんなに俺を憎む?

「ふぇ?祐一さん?」

OK神様。マイゴッド。俺はあんたの犬だ。















「う、うっぉぉぉぉおぉぉぉ!!」

悪漢……もとい、圧巻。

ゴージャスな玄関。エクセレントな絵画。ビューティフォな佐祐理さん。デリバリーな俺。

いやはや、やはり凄い。これぞ金持ち。地方議員の収入と支出は一体いくらになるのだろうか、なんて考えてみる。

「さ、佐祐理さん、なんかこれ見たことが……」

「ゴッホのひまわりですね〜」

それって地方議員が買える代物でしたっけ?

「あちらがゴーギャン、向こうがマネ、そっちはかの有名なモナリザですよ〜」

飛び交う人名。

あれ?変だな?あれって昔行った美術館で見たことあるよ?

――と、何故俺がこんな状況なのか、きっと俺の精神構造をパケット代程度の気持ちで覗いてらっしゃる皆々様は気になるだろう。

ならば仕方が無い。金持ちに触発され微妙に心が広まった不肖相沢祐一、ダイジェストで語らせてもらおうじゃないか。





「佐祐理さん?なんでこんなところにいるんです?」

「いえ、舞を迎え……送ってきたところなんですよー」

「へえ、ところでなんでメール打ってるんですか?親友に対して断りを入れてるようにすまなそうに」

「あははーっ、鼻の幻聴ですよー」

「そうだったのか!!」

「そうだったんですよ」

「泊まらせて下さい」

「はい、どうぞー」





さすが俺、将来はネゴシエーターは決定だろうか?

一度は言ってみたかったからな。「田舎のお袋さんも泣いてるぞ」。

いきなり佐祐理さんを懐柔してしまった。ああ、穢れなき純白の羽が今正に漆黒の闇へと変貌し……。

「祐一さん?」

「アップル100%です!」

「はぇ?ちょっと待ってくださいね、確かアップルジュースは……」

「あ、いえ、違います。なにが違うのか自分でも解りませんが違います」

一応断りをいれておく。

半端な気持ちでなにかいうと、数日後には現実になるからな。

なにせ「今日のマイフェイバリットは最高級のサランサップだな」と言った時……いや、あまり思い出したくはない。

「今日はお父様もお母様もいないですから、ゆっくりしてらしてくださいね」

「はあ、お父様もお母様もいないんですか」

「ええ、お父様もお母様も明後日までいないんです」

「いないんですか」

「ついでにさっき、メイドさんたちにお暇を出したんです。ここのところ忙しかったようですから、明後日まで」

「お暇を出したんですか」

「ええ、皆さん嬉しそうに帰省していきました」

「ちなみに、この家の普段の最高人口はどれくらいですか?」

「? 三十人くらいでしょうかねー?」

「今現在は?」

「二人ですね。佐祐理含め」

「二人ですか」

「二人っきりです」

「二人っきりですか」

「たった二人っきりです」

「なるほど」

「なるほどです」

なんか今、俺の無意識という祐一ブレインが繰り返しちゃいけないことを穿り返した気がする。

お父様もお母様もメイドも舞も誰もいない、たった二人きっりの無人の館。

佐祐理さんもよっぽど寂しいのだろう。寂しすぎてメイドさんたちを帰らせるくらいさみしいのだろう。

住み込みの人まで帰らせるくらいにさみしいのだろう。そう、信じたい。

「あの、佐祐理さん、着替えとか……」

手ぶらで飛び出した俺の元には、せいぜい薄皮サイフの一つしか残っていない。

着替えどころか、「愛の家族計画表」もなければ頼りになるはずの近藤さんもいない。

ああ、なんて薄幸な俺。でも多分今幸せ。

「大丈夫ですよ。前着たときに、祐一さんのサイズは測ってありますし」

「は?」

「生涯の伴侶のパジャマくらい、いつでも常備しておくのが家内ってもんですよー」

それじゃこの世で家内をしている人物はかなり限られてくるのではないだろうか。

冷静にツッコミたかったが、なんか色々と薮蛇のような気がしてきてやめておいた。

あれだ。人工ボケに天然ボケだから、少々歯止めが利かなくなってきている。

やはりここには丈夫かつ冷静なストッパーが必要だろう。

「佐祐理さん」

「はい?」

「舞は……」

「家族の方と旅行に行きました」

「え?でも今日商店街に……」

「日帰りパック旅行にいきました」

「そもそもあいつの家って旅行できる立場じゃ……」

「草津の温泉に、骨休めに、出かけました」

「で、出かけたんすね」

「はい。きっと戻ってくるのは明後日くらいでしょうね」

佐祐理さんの中でそうなのだから、きっとそうなのだろう。

そうしておこう。ていうか、この寒空の下放り出されるのだけは堪忍してや。

豪華なエントランスを通り過ぎ、優美なダイニングをスルーして、絢爛な螺旋階段を昇り、完成された廊下を歩く。

どこか高級感溢れるコートを、嫌味に見せないよう着こなしてみる佐祐理さんについていく俺は慇懃だ。

もし指一本でも触れようものなら、黒いスーツ姿のお兄さんが俺の脳天目掛けて誤射してしまうかもしれない。

「はい、どうぞー」

俺は軽く身震いしていると、「SAYURI’S ROOM」とプレートのかかったドアが一枚。

何度か来た事のある佐祐理さんの部屋だ。

ただいつもと違うのは、はるか向こうの曲がり角で銃刀法に違反するものを構えた黒子様がいないということだ。ホクロに非ず。

「祐一さんをお部屋に招待するのも久しぶりですね」

ちなみに、いつもは舞とセットなだけに俺単品でここに来るのは初めてだったりする。

ううむ、かぐわしい香りだ。視界に広がるファンシーなぬいぐるみの軍勢も、俺を祝福しているように見える。

相変わらず本棚や机には俺の脳がパンクする類のものがおかれていたが、まあそんなものはどうでもいいのだ。

なにせこの相沢祐一、勉学などという社会に出てもなんの役にもたたないもののために時間を割く暇なぞ…………。

「あははー、それじゃ祐一さん、まずは物理ですか?それとも数学V?」

「お断りします」

「一問解くごとに百円上げますよ」

人間は卑怯だと思った。

貧富の差は絶対だと思い知らされた。

気付けば俺は、備え付けのローテーブルに正座していた。

摩訶不思議。















勉強を始めて二時間。俺の取得した金額も六千円の大台にいった。

「佐祐理さん」

「はい、なんですか?」

「二次方程式とか金星の動きとか物体の質量とか、解っても将来意味ないですよね」

――ので、早くもだれてきた。

もうぶっちゃけ、六千円くらいあればいいやとか思い始めている。

いやいや、佐祐理さんとのワンツーレッスンはそこはかとなく淡く寂しく甘く楽しいのだが、どうにもこうにもにっちもさっちも。

%とか÷とか×とか+とか見てると、俺は全身に鳥肌が立ち嘔吐感がこみ上げ頭が痒くなるのだ。

「ちなみに祐一さん」

「はい?」

「二次方程式も金星の動きも物体の質量も、中学生の勉強ですよ」

(ノ∀`)アチャーな気分になった。

「もう駄目ですよ佐祐理さん。俺の勉学に向けるやる気は涅槃寂靜よりも低いです」

「それ既に−ですよ」

「ていうかコレ以下の単位なんて地球上に存在しませんしね」

「……もしかして祐一さん、数の単位全部覚えてたりします?」

「涅槃寂靜から無量大数程度までなら嗜んでおります」

「それ結局全部ですね」

「おやまあ、気付かなかった」

ちなみに俺は、SISTの単位も全ていえたりする。

デカ、ヘクト、キロ、メガ、ギガ、ついでにテラくらいまでなら皆知っているだろう。

その先はぺタ、エクサ、ゼタ、ヨタと続くのだ、雑学になっただろう?

蛇足として、ヨタは十の二十四乗である。

小さい数もあるのだが、面倒なので省略。

「頑張って下さい祐一さん。後四千円で一万円ですよ」

「はふぅ、無理っすー。佐祐理姉さん、俺もう無理っすー」

「……これから先、二十問連続で正解したら佐祐理がご褒美あげちゃいます」

我が息子 日の目見るなり ムクムクと。

          かくて世界は 上手に廻る        相沢祐一 シャウトな俳句。まる。















「……正解です」

「きゃっぁほーーーい!!!」

全身全霊をかけて喜ぶ。

まさか勉学向上に佐祐理さんがここまでしてくれるとは、もう喜ぶなって方が無理。

「いぇい!!見てるか親父ーーー!俺はビックになって帰ってきたーーー!」

でもビックになるのはこの後だーーーー!!!

俺は教科書を投げ捨て、勢い余ってローテーブルを粉砕しながら立ち上がった。

我が自慢のマイ・サンも既にスタンバイOK。後はほんの少しの勇気と時間経過さベイビー。あたいに惚れんなよ。

ちなみにここまでの展開で「はぁ、先読めちまったぜだる」とか思ってる悪い子は帰りな。帰っちまいな!

そして「え、ちょ、だめだよ、この作品の物語に十八歳以下がいなくても駄目だよ」なお子様もさぁさ帰った!

「何々?なにが始まるの?」みたいにきょーみ深々なあなた!

後悔と懺悔の用意はOK!?

お代はいらない。けれど失ったものは戻ってこないよ!!

だから、そう。今日の俺はソーハッピー!

占めて勉学で得たなにか、八千円。

佐祐理さんのご褒美―――プライスレス!!

ディナールもドルも必要ナッシン!さぁ、さぁ!解き放たれろ我が欲望たちよ!!

「――――――と、いうわけで佐祐理さん」

ぐるりんちょ、といきなり真面目顔で佐祐理さんに振り返る俺。

股間を押さえているのは諸事情だ。気にしないで欲しい。ていうか気にするなマジで。

佐祐理さんは、漫画のように額にでっかい水玉をはりつけながら笑っていた。でもその微笑にもいつもの切れがない。

だがもう駄目だ。どうせ一度は関係を持った仲。ごっちゃんさせて頂きますのでよろしく。

「あ、あの祐一さん、ここでご褒美は新しい洋服ですよー、みたいな……」

「すいやせん佐祐理さん。祐一イヤーは今この時より何故か聞こえなくなりました」

「は、はぇ……」

「じゃ、本格的にそういうわけで……」

いったっだきまーす。

ルパンダイブが様になってしまっている男、相沢祐一。

彼もまた、歴戦の勇者。




































部屋着というためか、厚手のセーターを着込んでいた佐祐理さんは俺が手を触れるとピクリと反応した。

手が冷たかったのか、それとも純粋に触れられたことにか……とはいえ、そんな要素も俺を喜ばせるものの一つでしかない。

もちろん愛のないセックスなんて強姦レイプみたいなもんだ、という俗論に従い、俺も愛を一杯注入中。

「あ、あははー、ゆ、祐一さんの手……冷たいですねぇ……」

「佐祐理さんの手が暖かすぎるんだって……」

肩に、思った以上の力が入っていた。

もしかして普通に勉学がしたかっただけだろうか。

ああ、けれどそれは無理です佐祐理さん。なんてったって、佐祐理さんは女で俺は男なわけですから。

「……痛くはしませんよ」

ツ、と佐祐理さんの手に這わせていた右手を、首にかける。

栗色の髪の毛を払うために手をかけると、まるでそれが当たり前かのように髪の毛は力を入れるまでもなく後ろに下がっていった。

神秘的な、あまり拝むことさえ出来なさそうな程白い肌。

けれどそれはどこまでも健康的で、触れることさえ躊躇うような……そんな、不思議な遠さがあった。

「ん……」

「……冷たい?」

「い、いえ……」

頬が微かに蒸気している。

もうこれ以上、そんな潤んだ瞳で俺を見ないでくれ。

暴走してしまいそうな本能をやっとこさ封じ込め、俺は手始めに首筋に柔らかくキスをした。

「あ、ん……」

佐祐理さんが小さく声を上げる。この距離、肌が触れ合ってないと聞こえないほど、小さく掠れた美声。

いつものように明朗活発なものではない、女を感じさせる艶やかそれ。

本人は意識していないのだろうが、酷く欲情的で扇情的だ。つい、キスにも力が入る。

それでも痕をつけないように、佐祐理さんが極力避けないような、まるで小鳥のようなキス。

何回も何回も、わざと狙い済ましたように、同じところに……繰り返す。

右手はうなじに、左手は佐祐理さんの右手と組んで、息の荒い佐祐理さんの変化を俺はしばし楽しんだ。

何だかんだいって、佐祐理さんもリードされるのがお好きなようだ。嫌悪感を示してないのだから大丈夫だろう。

「ねえ、佐祐理さん」

「は、い――?」

「キス、したい?」

敬語なんて吹っ飛んでしまった。

可愛すぎる。

小枝のような指も、整った顔も、甘い性格も、どれもこれも脳髄を突き抜けて視覚に直接突き刺さった。

桜色に染まったアンバランスなコントラスト。

けれど、AVの女優なんかよりも、その表情はよっぽど俺を興奮させた。

ここまで来ると一種の病気だろう。求めて欲しい。そんな一歩通行な願いも、遠慮なんかしはしない。

「そ、そんな」

「俺さ、鈍感らしいから……口で言ってもらわないと」

そこまで言って、俺は瞳を閉じてまた佐祐理さんの首筋にキスの乱舞をかました。

いや、そこよりは若干した。鎖骨と首の間が、佐祐理さんは兎角弱い。

触っただけで驚くことを俺が発見したのはたまたまだったが、まあそこを攻めてあげないほど俺もイジワルではないのだ。

「あ、駄目、祐一さ……!」

「それこそ、駄目」

佐祐理さんの手が、一気に熱くなったように感じた。

今までがモノトーンの世界だったみたいに、閉じた瞼を通した透けた情景が見える。

暗転し、くらいはずの今の俺。けれど佐祐理さんの熱や吐息が感じられると、そんなものも億劫の彼方。

佐祐理さんは、キスだけでとてもじゃないが他の人間に聞かせてやりたくないような音を響かせてくれた。

転がせば鳴る、叩けば鳴る、突けば鳴る、どこを探しても、佐祐理さんはいい音しか響かせない。

「キス、してほしい?」

飽くまで焦らす。

焦らして焦らして、こっちが我慢できなくなるくらいに。

けれど、それもそろそろいいのかもしれない。

キスをするたび、俺の唇が触れるたび、佐祐理さんは握った手をさらに強く握り、高い声で俺の鼓膜を振るわせた。

「ああ、あの、祐一さん……」

「なに?」

「き、キス……してもらえますか?」

瞳が、佐祐理さんを求めている。

これ以上瞼を押さえつけることなんて出来はしない。

ごう、となだれ込むような色の濁流、光がまぶしいと思ったときには、既に佐祐理さんの唇がふさがれていた。

クチュ、という水音。それがなんなのか、理性が理解するまでに本能に届く。

シナプスを走り回り、焼き焦げを作るような快感。

一つ満足感を得れば、それは波のように俺を押し上げどこまでも貪欲にしていった。

口を開く。多分俺の唾液で湿っているだろう、感覚のない真っ赤な舌を伸ばしていった。

まずは、佐祐理さんの唇に舌が当たる。当たり前だ、それを通過するはずもない。

「んん……!!」

佐祐理さんの、くぐもった声が抑止になったか、といえばそうでもない。

ぴちゃぴちゃ、と俺のベロは佐祐理さんの細い朱を蹂躙し、綺麗に舐め上げていった。

佐祐理さんも感じてくれているのだろうか?

やがて受け入れる形で開いた唇に、すぼめるようにして舌を押し込んでいく。

一時の我慢もしきれない。爆発したフラストレーション。

一種の、それは紛った性癖かもしれない。

完璧なる造形美。それを壊すことに、かなりの魅力と少しばかりの快感を感じてしまう。

目を閉じている佐祐理さんは、きっと解っていない。俺がどれだけ佐祐理さんを求めているか。

舌と舌がぶつかりあった瞬間の衝撃は、考え事をしていただけにすさまじかった。

不意に、くにゅ……という、こんにゃくに当たったような触感。

けれど、今まで考えた事もないほどに色々なことが全身系を濁流のように通り過ぎていった。

佐祐理さんの身体がびくりと大きく跳ねる。何時にも増して色っぽい、一度も見たことがないような垂れ下がった目。

吐息がピンク色に見えるほど、倒錯した世界に迷い込んでしまったようだ。けれど後悔はないし、むしろ嬉しい。

断続的にくちゅくちゅという音が虚空に響く。先ほどまで俺を見ていたぬいぐるみが、一斉に目を逸らしたように感じた。

「ん……はぁ……」

「ぷはっ」

たっぷり一分佐祐理さんの口内を味わい、新鮮な空気を肺一杯に溜め込む。

そこで俺を見た佐祐理さんの目は、多分俺やご両親、舞でも見たことがないような……虚ろで、でも綺麗すぎるほどに純白な瞳。

染め上げてしまう事に今更ながらの途惑いを感じるも、その途惑いが馬鹿らしく思えるほどに染め上げたいという感情。

ふつふつと湧き上がるそれに決着がついたのは、多分刹那よりも速かったと思う。

「……続き、ベッドでしようか?」

「はい……」

既に足腰にまで来ているんだろうか?

佐祐理さんは、力なくふらふらとその場に座り込んでしまった。

いや、この場合エスコートしてあげるのが俺、引いては男の役目。

今まで佐祐理さんに告白して俺に切望の眼差しを送ってきた男達。今だけその男気を貸してくれ。

キザを気取ったわけではないが、お姫様抱っこで持ち上げた佐祐理さんの身体はあまりにも軽かった。

けれど、柔らかい。人を安心させるような柔らかさが、物理的にも感じられる。

たった数メートルの距離かもしれないが、多分それはこの上ないほど自分たちの今の状況を教えてくれたのだろう。

佐祐理さんは遅い遅いと苦笑したくなるように、今更ながら顔を真っ赤にさせて両手で押さえていた。

けれど、どこかぽーっとした様子でこちらを見ている。ううむ、こういうのも悪くないものよのう。

ポスン、という軽い音に続き、ベッドのスプリングがギシギシと安価な音を立てた。

いや……今佐祐理さんが奏でる音以外は、きっと全て安価に聞こえてしまうのだろう。

少なくとも、金なんかで手に入るものなんかに比較ができないほど、佐祐理さんは潤しい。

人形のような端整さが、人間そのままに笑い感じる。女にはワカラナイ。男の浪漫にも等しいそれ。

「…………脱ぐ?それとも脱がしてほしい?」

「―――じ、自分で脱げますからっ!」

いつもの余裕たっぷりのお姉さん気質はどこへやら。

佐祐理さんは、俺の言葉の意味を数秒咀嚼すると目を見開いて大慌てでセーターに手をかけた。

「……やっぱ俺が脱がす」

「はぇ!!?」

なんちゅーか、いじらしい。

と、言うか、脱がしたい。

驚くほど自適悠々な俺は、驚くほど自分の欲求に素直だった。

セーターに手をかけていた佐祐理さんにストップをかけ、また一変して情熱的なキスをかます。

右手は佐祐理さんのセーターに、左手は、セーターの上からその至高なる秘境(ようするに胸)の宝玉に置かれていた。

何時になく俺も焦っているのかもしれない。

言葉が出ない。綺麗、美しい、完璧、どれも当たり前すぎて、今更のように感じられた。

セーターをめくってみようしても、佐祐理さんがベッドの下にいるのだ。俺が脱がせられるわけがないことに行き当たる。

キスしていた唇を遠ざけ、なるべく嫌味っぽい……たまに香里とか真琴がやる、にやぁ、とした笑みを浮かべる。

もちろんその瞳は、「これからが本番ですよ」と語っていることだろう。

「腰、少し浮かせてくれる?」

ツンツン、とお腹辺りを突きながら、ぴくぴくと反応するのが面白い佐祐理さんに声をかけた。

くすぐったいのと、よく解らない快感でもあったのだろう。首を上向きにさせ声を出すのを我慢しているようだ。

それでもなんとか俺の声は届いたのか、佐祐理さんは精一杯腰と背中を浮かせてくれた。

十分である。ここまですれば、後は引っ張るだけだ。

今の佐祐理さんに最も相応しいだろう、淡いピンク色のセーターが取り払われると、あとはスカートとブラだけになった。

いや、なんか裸よりもこの変な格好のほうがエロい。

スカートが残っている、ってところがまたいい。俺は着衣癖があっただろうか?

「佐祐理さん、フロントホックなんだ」

「あ、……はい」

「脱がしやすくて便利だね。開発者の人間もきっとそう思ったのに違いない」

ブラの開発者にこれほど感謝したのも初めてかもしれない。

そういや、衣類メーカーって女性で実験したりするのかな……う、いかんいかん。

佐祐理さんが冷たい、と言った手を、重なるようにしながらピトリと乗せた。

「はぅぅぅぅ……!!」

瞬間、電撃が走ったように身体をくねらす佐祐理さん。

反っている、というよりも最早曲がっているに近い。

「おお……柔らかい」

優しく、けれど少し力強く。

むにょむにょむにょ、と形を変幻自在に変えていく胸を愛撫する。

そのたびに佐祐理さんは、腹部に力を入れ目を閉じて可愛い声で鳴きまくっていた。

「結構感じやすいんだ」

「は、ふ……そんなこと、ありま、せん」

「あるって…………ほら」

ピン、と硬く立ってきていた乳首をつまんでみた。

「は、あぁっぁあ!!」

「……やっぱり、感じやすい」

可愛いなぁもう、とかいう本音は閉じ込めながら、ひたすら胸を愛撫して愛撫して愛撫しまくる。

時折キスを織り交ぜながら、うなじを舐めたり、耳を吹いたり、わき腹を擦ったり。

全身性感帯、というほうがよっぽど現実味があるほどの感度で、佐祐理さんはビクビクと身体を震わせていた。

「……頂きます」

とうとう、俺の蟻んこほどの理性もララバイである。

欲求に従え。なに、人間の三大欲求の一つだ。したがって損は無い。

そんな、無理矢理な方程式に突き動かされ、俺は佐祐理さんの胸をしゃぶった。

「ひゃぁ!?ゆ、祐一さぁん!そんな、駄目、駄目です!」

「あー……ごめん悪いすまない無理。止められそうに無い」

舌で乳首を優しく噛み、舐め、吸い、片方の乳房もこねくり回しながら滾るものをぶつけていく。

「あ、は、んん、あ、あ、ああ、あああ……!」

佐祐理さんのそんな反応が、初心な子供みたいで嬉しい。

なによりも、感じてくれてるという実感が俺の唇に弧を描かせた。

「えーっと、多分これはヘタレなせいだけど、一応断っておきます」

「は……あぁ、はぁ……な、にを……ですか?」

「多分軽くイっちゃうと思うんで、心の準備を」

言うが否や、俺は佐祐理さんのスカートに右手を這わせもう濡れきった下着の上からすぐさま一番の性感帯を擦った。

「!?――は、ああ、ああぁぁあぁあ!!!!」

震わす、なんてものではない。

俺の手まで一緒に引きつられながら、佐祐理さんはぶるぶると凍えたように身体を震わせていた。

折角慣れてきた快楽の上から、ある種最大といってもいいものをかぶせられたせいだろう。

とはいえ、たったの一擦りでとは……やっぱり佐祐理さん、感じやすい。

興奮収まらないうちに、一度だけ嘆息しておく。

多分佐祐理さんの中では、「これから本番」が思い浮かんでいることだろう。

でも、まあ、俺としては、趣向を凝らしたいというか、自分自身を喜ばしたいというか……。

――――ぶっちゃけた話し、コレだけで終わらすのは(読者の皆様も)つまらないでしょ。

「はあはあはあ……はあ、はあ……はぁ……」

まだ、息が荒い。

高揚した頬は真っ赤だし、なによりも……俺の左手が、ねえ?

たった一瞬だったのに、掌までべっとりである。

んー、と俺は一頻り考えたあと、秘蔵っ子を宥めながら左手を佐祐理さんに差し出した。

「?」

「……舐めて」

趣味完成。欲求イグニッション。そして相沢祐一エクスプロージョン。

一瞬で羞恥に顔を真っ赤にさせた佐祐理さんは、なにがなんだか解らない、と瞳をぐるぐるさせながらそれでも必死に首を振った。

「だ、駄目です、そんなこと……」

「出来ない?」

「もちろんですよ」

ちょっと恥ずかしそうな佐祐理さんの顔。

いや、ちょっとではなく相当恥ずかしいのだろう。

この顔が見れただけでもかなりレアだ。お宝物だ。





……ま、やめる気も毛頭ないんだけも。





「ご褒美、でしょ?」

ほらほらほらほらほらほらほら、と佐祐理さんに尚も左手を近づける。

滴るそれが汗でないことくらい、いくらなんでも気付いているだろう。

佐祐理さんは必死に抵抗するも、ご褒美が効いたのかそれとも微妙に隷属属性でもあるのか……半泣きの表情で口を開いた。

「ちょ、ちょっとだけですよ?」

「ていうかその科白クリーンヒット」

「か、会話がかみ合いません……」

今まで直視していなかった、俺のなんかよりも数倍血が流れてそうなワインレッドの舌が伸びてくる。

さすがに咥えてもらいたかったが、いきなり指四本を喉に突っ込むわけにもいくまい……あ、咥えるって結構いい表現。

兎にも角にも、ぺろぺろぺろぺろ……いじらしいまでに消極的に指を舐めるそれが、半端よりもかえって加虐心をあおった。

いやぁ、お嬢様ってSかMかの両方しかないと思ってたけど、あながち間違いでもないのかもしれない。

「……佐祐理さん、どんな味?」

「ど、どんなと……言われましてもですね……」

うぐぅ。

そろそろ、なにもしていないのに俺の身体の一部が臨界点を突破しそうである。

いや、いくらなんでもそこまで恥ずかしいことはできない。

どうしてこんな日に限って近藤さんがないのか、神様の配牌がとても小粋に感じる今日この頃。

「……ね、ここ、弄ってほしい?」

やはりスカートは脱がさず、器用の純白のそれの上からさすさすとなで上げる。

一回イった後で敏感になっているのだろう。佐祐理さんは大袈裟に身体を震わすと、また大袈裟にぶんぶん首を横に振った。

体面とかを気にしているらしい。もうこなったら、いっそのこと全部打ち壊してしまおう。

未だ指を舐め続ける佐祐理さんの顔色が、一気に変わった。

「弄ってほしくないという佐祐理さんの要望の代わりに、取っ払ってみようかと思います」

白い布が、俺の人差し指に引っ張られピンと張る。

「や、だ、駄目です祐一さん!恥ずかしすぎますから……!」

「……嫌よ嫌よも、なんとやら」

あらまこれなんざんしょ、と掲げる俺の右手には……佐祐理さんご着用だった、純白濡れ濡れパンティー。

「佐祐理さん、びしょびしょ……」

「い、いやぁ……!」

つまるところ、佐祐理さんを隔てているのはこの薄っぺらいスカート一枚ということだ。

俺はパンティー講座を二分に渡って繰り広げると、今度は路線を変える様に佐祐理さんの舌から指を離した。

そして、スカートに左手をもぐりこませ、右手で乳房を掴み、口でキスする。

今まで一貫性のなかった快楽に、一気に点と線を通してやった。

見えない秘境に思いを寄せる、もしかしたら俺、着衣よりもイメクラの気があるのかも……。

ただ、割れ目は綺麗に一本筋のようだった。俺と経験があるから処女じゃないはずなのに……ううむ。

「や、はぁ!あ、あ!あ!あああ!ああ!」

既に吐息はあまりなくなり、声だけになりはじめた。

乳首が天井を指すようにずっと立ちっぱなしになり、ディープキスも何気に自分から求めてきている。

まだ指は入れていないが、これでいい。これ以上やると俺の方が我慢できない。

言い聞かせ、執拗なくらい秘所の周りを丹念に丹念に撫で上げていく。

「は、は、ああ、ああっ!あぅっ!」

これだけ感じやすいのだ。特別な技術もなにもいらないだろう。

手の甲にまで濡れそぼる感触を感じたところで、俺は唐突に愛撫をストップさせて密着させていた体を離した。

「あ、あ、ああ、あぁ…………え……?」

突然の快楽ストップに、佐祐理さんは戸惑うように俺をぱちくりと見る。

俺はそれに意味深な笑みしか返さない。もちろんのこと、今までのことからイキそういなる直前で愛撫をやめたのだが……。

「え……あ、あの……」

効果抜群リポビダンA♪

困惑したような表情を見せた時点で、もう駄目駄目になるくらい駄目ですよ、佐祐理さん。

「どうしました?」

「え……あ、あははー……そのです、ね……」

すっとぼけもいいところ。

いや、これは気付かれても構わない、むしろ気付いたときの心の葛藤が俺は見たい。

突き放すようになにもしない俺に業を煮やしたか、一度俯いた佐祐理さんはいつもの「姉」のような顔でこちらを見上げた。

「そ、その……触って下さい!」

……ま、内容は普段なら考えられないことなわけだが。

でもいいじゃないか。あの佐祐理さんが、「触って下さい」よ?

もう昇天クラスである。けれど、俺の高みはまだまだ何処。

「……だーめ。佐祐理さん、さんざん俺にいじわるしたから」

「そ、そんなぁ……」

一世一代の発言にも等しかったのだろう。

なにか落胆したような表情で影を落とす佐祐理さんに、見せられないほど凶悪な笑みを俺は浮かべる。

なんか最初の方と随分やり方が違うが……まあいい。どうせ俺はエロスエロスエロスだ。

「触って欲しい?」

「あ、は……い」

「じゃ、どうぞ。「見ててあげますから」」

「………………―――はい?」

「自分で、やって?」

言ってやった!

ついに言ってやった、という満足感。

いやもうそれだけは!みたいな哀願にも似た目つきでこちらを見ている佐祐理さんに、俺はまた意味深な笑みで返す。

「もし最後までできて、俺を満足させられたら……やってあげる」

俺か佐祐理さんかはわからない。

けれど、絶対にごくりと喉を鳴らす音がした。

いつから俺は調教キャラになったのか。でも佐祐理さんて絶対犬系だから、割りと似合ってしまう。

さすがに苦渋を強いるような一線は踏み越えないまでも、これくらい……すいません。ぶっちゃけ見たいだけです。

「いいよ。俺だけしか見てないから。佐祐理さんの可愛いところも女っぽいところも、全部見ててあげる」

「……ちょっと……だけですから……」

……あ、マジでやってくれるんだ。

実感が湧かなかったが、羞恥でたこ焼きをつくるんじゃないか、というほど真っ赤っかの佐祐理さんを見て確信する。

ここで一発ぬいとこうか?こんな場面、もしかしたら一生涯もうないかもしれない。

……駄目だ。俺の熱く滾った情熱と欲望のマグマは(目障りなので以下略)

「ゆ、祐一さん、見ててください……!」

「ええ、もちろんみてますよ」

佐祐理さんの左手が、まずゆっくりと胸に宛がわれる。

胸と同じ色の、同属の指。滑らかに、俺のときとは違った慎ましやかな動きが、それでも大胆に胸を跋扈していた。

しかし佐祐理さん……今の科白、もしかしてそっちの才能ある……?

なんてことを思っていると、佐祐理さんはおもむろにスカートを脱ぎ始め胸を愛撫したまま右手を秘所に伸ばす。

どうやらオナニーするときは大概そうらしい。動きに淀みがない。

いや、佐祐理さんだからしないって考え方は少し差別が混じってるか。

「あ……ん、んん、は……」

そうは思いながらも、あの品行方正をエに書いたような佐祐理さんが乱れると……やばいくらいに、綺麗過ぎて怖い。

佐祐理さんは胸は乳首を、秘所は周りを丹念に擦りながら渇いた呻きを上げていたが、声はすでに水っぽい。

しかも、くちゅくちゅという水音まで完璧に響く物だからあまりにも現実感から離れていた。

「はぁん!あ、ああ、あ、あ、ああ、あああ……!」

指が、ついにストロークされる。

秘所の間に一本、吸い込まれるように出ては消える白い指は、ただの愛玩道具と化していた。

ズチュ、ズチュ、ズチュ、という重低音。瞳がとろんとしていて、快楽の全てが頭を攻めているのだろう。

荒い息遣いの質だって、嫌悪感は一ミリたりとも入ってこれずにいるようだった。

肌色の乳首をいじりながら、ビンビンに感じまくっているだろう身体とシーツの衣擦れに声を出す。

クリトリスを責めないのは、癖か俺に遠慮してか。

「ああ、あ、あ、あ、あ、あ、ああ、あ!あ!ああ!」

ペースが段々と早くなる。

音はもう水をひっかきまわしているような感じで、俺はそれを食い入るように見続けるしかなかった。

快楽の虜になったような、淫乱を振りまく佐祐理さん。

それでも尚綺麗と、純粋を感じてしまう。

「ああ!はぁ!はっ!はっ!はぁああ!あ、あ、あ!!あぁぁ!」

胸に跡がつくくらい強く揉みしだき、佐祐理さんは嫌々と首を振りながら止まらない指に愕然としているようにも見えた。

壊れるのではないか、というほど絶叫にもにた美声。男の心をガンガンと揺さぶってくる。

それでも一回イキ、立て続けに快楽を与えられた後だ。

長続きするはずもなく、既に状況はラストスパートに向かっていた。

ベッドに仰向けのままになっている佐祐理さんの瞳は、多分俺以外の何も映していないだろう。

涎が垂れて口元に銀色の筋が流れている。俺はそれを指で掬い取ると、味わうように舌の中で転がした。

「ああぁぁぁ!ああ、ああ!ああああああああああああーーーーーー!!」

直後、佐祐理さんは今までにないくらいの大絶叫を発しながらぱたりとも動かなくなった。

秘所からはだらだらと、流れるくらいの量の愛液が光っている。

胸に置かれた手もそのままに、どうやらイったと同時軽く放心してしまったらしい。

俺はさすがに直後はきついか、と苦笑しながら佐祐理さんの頭を撫で…………。










「ぽ……ぽんぽこたぬきさんっっっ!!!」










あまりにも重過ぎる衝撃。

脳天に響くどころではない、頭蓋骨を粉砕し、ついでと言わんばかりに脳を揺らすような……そんな、出鱈目な痛さ。

気付いてから反応することもできなかった。いや、今でさえ半ばなにがどうなっているのか解らない。

ただ解ったのは、

木刀二本を持った舞が修羅の表情で鎮座していたことと、

俺が使い物にならないとわかった佐祐理さんが、勝手に第二ラウンドを始めていたということだった。

……一発くらい、出しときゃ良かったですマム。




































あとがけ


自分は日々、サブキャラに萌えています。

佐祐理、香里、秋子、美汐、多分トップ3はこの人たちが絶対に入ります。

4くらいに舞が入ってきそう……とりあえず、自分はサブキャラが好きです。

佐祐理さんだって大好きです。なぜかエンディングがある彼女が大好きです。

好きです、ええ、好きですよ。





――エロが好きでいけませんかね?





いいじゃないですか。無礼講無礼講。飲めや唄えや佐祐理さん。

無駄に長いくせに半端な終わり方ですけど、それでも無礼講無礼講。

なんか祐一のキャラちげぇぞ、とか思っても気にしないで下さい。

エロくしたらこうなったまでですので。

……ではっ!